統合失調症と向き合う

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中村 ユキさん
中村 ユキさん
(なかむら・ゆき)
漫画家。ユキさんが4歳のときにお母さんが精神科を受診。約30年にわたる統合失調症のお母さんとの悲喜こもごもの生活を明るくユーモアたっぷりに描いたコミックエッセイ「わが家の母はビョーキです」(サンマーク出版)を2008年11月に出版。現在、59歳になるお母さんと夫(介護福祉士)との3人暮らし。お母さんの統合失調症再発予防の取り組みについて描いた「わが家の母はビョーキです2:家族の絆 編」が2010年5月に、思春期向けの「うちの子に限って!?(宮田雄吾共著)」(学研)が9月に発行。近著に「マンガでわかる!統合失調症」がある。
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9マンガ本を発行したきっかけ

「私もじつは、まさか、こんな作品を描くなんてまったく思ってなくて。ずっと芸能人の誰かが、統合失調症の家族とか絶対いるはずだから、ちょっとカリスマ性のあるような方が広報してくれないかななんて思っていたんですよ。で、母が(統合失調症になって)30周年記念になって、ああ、もう30年かあ、そろそろ誰か語らないかなあ、なんて言ったら、主人から『あんたがやりなさいよ』って言われて。そのとき初めて、私がやるの、みたいな思いが芽生えたんですね。でも、1年ぐらい、描こうかなと思って初めて自分の過去を振りかえったときに、あんまり辛くて描くのが嫌になっちゃって、苦しくて。まあ、いいかな、別に私が描かなくてもって思いつつ、主人が横で、『いやあ、僕は読みたいなあ』ってちょろちょろ言ってくるので、友人に相談したら、私も読みたいって言ってくださったんで、じゃあ描くかということで奮起したわけなんです。」

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