統合失調症と向き合う

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原田幾世さん
原田幾世さん
(はらだ いくよ)
1973年生まれの38歳(収録時)。31歳の時に入院治療を受ける。病名は統合失調感情障害。3回の入院を経験し、現在は、同じ精神障害をもつ夫、夫の母と3人で暮らしている。ピアサポートセンター(就労継続支援B型事業所)で生活支援員として勤務中。
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1現在の普段の生活について
Q.普段の生活を教えてください

「普段は、『ピアサポートセンターそら』という就労継続(支援)B型の施設で、生活支援員として勤務しております。週5日勤務で、時間は9時から18時までです。」

ピアサポート:ピア(peer)とは対等とか仲間という意味で、共通の体験と共感を基礎とした仲間(人同士)によるサポートのこと。

就労継続支援(B型)事業所:一般企業等での就労が困難な人に働く場を提供するとともに、知識および能力の向上のために必要な訓練を行う事業所で、A型とB型があり、B型とは非雇用型(雇用契約を交わさない)事業所のこと。

Q.インタビュー協力の動機を教えてください

「インタビューという形で受けるのは、私、初めてに近いんです。自分の体験が何か役に立つことがあるのではないかという気持ちがあったり、普段自分の体験談を講演形式で話す機会はあったりするのですが。いろんなことにチャレンジしてみようという気持ちもあるので、(今回)インタビューを受けることにしました。

今は、ほんとに前向きにいろいろ話せていますけど、やっぱりその中でもいろんな葛藤があって今に至るんですけど…。私、今こういう仕事に就いていますが、もともとそういう仕事に就きたいという願望があって就いているわけでもなかったし、病気になって自分が体験して、『あ、体験を生かせる仕事があるんだ』ということを知って、で、なんとなく、『こういう仕事に就けたらいいのかなあ』なんて思って過ごしていたら、5年ぐらいでその夢が叶ったという感じなので…。

例えば、1回、仕事ができなくなったとか、そういうこともありましたけど、でも、改めて、自分がこうありたいというふうに、病気になったことによって考える機会だったりいろんなことを経験できたり、夢を持てたことというのがすごく有り難くて…。ちょっとうまく言えないのですけど、でも、この年になってもまだ夢や希望とか、これからもまだやりたいことがあるので、そういうことは、年齢に関係なく持てるんだよということが伝わればいいなと思いました。」

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