「なんか楽しそうだなあと思いましたね。スタッフさんが、すごく親しみやすくて…。他の作業所とかに行くと、『私はスタッフなのよぉ』みたいな態度で、ま、先生まではいかないんですけど、看護師さんみたいな言い方をする人とかが結構いたので、あんまり期待しないで行ったんですけど、行ったら、『ここだったら長く続けられそうだなぁ』と思いました。
最初、やることがないので作業所に行くことだけを考えていたんです。今の作業所に顔を出すことだけ考えて、毎日ずっと通って…。仙台は七夕祭りが有名なんですけど、ちょうど夏ぐらいの時で、七夕祭りの飾り作りをするということで、花を作ったりしていたんですけど、それ(を)作るのに1か月ぐらいかかったんですね。それ、ほとんど、私が作ってしまったみたいな感じになって…。(そう)しているうちに、『そういう作業をしているからやってみないか』ということで、老人ホームに(作業に)行くようになったんですね。」
「難しかったですねぇ。“見守り”というのがあるんですけど、お年寄りと交流、コミュニケーションすることなんですけど、それがちょっと苦手でしてね。今でも苦手なんですけど。『おばあちゃん、今日も元気?』とかそういう話は、やっぱりあんまりできないですね。
やっぱり感謝されるので…、『今日も、ありがとうね』と言われるんです。なんかやっぱりそれはすごく有り難いなぁとか。行きたくないんですけど、行ったら気持ち良くなるんですよ。今日も行きたくないなぁとか思うんですね。だけど行ってお年寄りとかと話をしているというか、まあ、ただいるだけなんですけど、それでもなんか達成感があっていいなあとか思ったりするんですけど。今の主治医にも相談してみたら、『週1回ぐらいしかできないよ、そういう仕事は』とか言われて、『そうだよなあ』って思っていたんです。」