「2〜3種類です。今の先生になって、『ちょっと出しすぎだねぇ、ちゃんと少しずつ整理していこう』と言われて、ちょっとずつ3年かかって、2、3〜4種類ぐらいまで減らしてもらえるようになったんです。
私、全然気づかなかったのが、眠剤、睡眠薬が、1年以上前にもう処方されていなかったんです。気がつかなかったんですね。と言うか、まだ眠剤が入っているものだと思って。薬の説明書はあるんですけど、もうずっと同じ薬だからということで見ていなかったんですね。で、今の作業所にどういう薬を飲んでいるかというので、薬の説明書みたいなものを提出することがあって、(スタッフが)それを見ていたら、『あれ?眠剤飲んでいないんじゃないの、鎌田君』と言われて。あれ?と思って探してみたら眠剤がないんですね。毎晩どうやって寝ていたんだろうと不思議になっていたんですね。
(薬剤名は)あんまりよく分からないですね。(統合)失調症の、ジプレキサかな、そういう薬が入っているようです。」
ジプレキサ(オランザピン):非定型抗精神病薬
「副作用は、喉の渇きと食欲ですね。前、すごく細身だったんですけど、10kgぐらい太ってしまったんですね。あとはこれと言って…、喉の渇きだけですね、苦しいのが。
トイレが近くなるので、(水を)あんまり飲まないように気をつけています。ネットの仲間とか、入院している先、今の病院で水中毒の人とかを見てきたので、それは避けようと思って、水をあんまり飲まないように気をつけていました。」
「被害妄想と、不思議に増えてきたのが幻聴ですね。今母親に呼ばれたんじゃないかなあとか、鈴の音が鳴ったりとか、いろいろと悪さしてくるんですね。
(症状があっても)今のほうがいいですね。やっぱり、今の作業所に友人を通して出会って、活動してきて、引きこもりだった自分が考えられないなあとか思います。」
「一番辛いというか、40歳になって、そろそろみんな結婚とか子どもとか言っている中、40歳になって何もしていないのが辛いかなあ。30歳、30代が、病院を行ったり来たりで通り過ぎちゃったので、なんかね。みんなに『人生楽しいの30代だよ』とか、『30代、40代楽しいよ』と言われて、その30代というのはほとんど病院で過ごしてきたので、それがちょっと辛かったなあって…。今から10年はちょっと楽しく過ごしたいなあと思っていますね。」
「(障害)年金をいただいています。2級です。(障害者)手帳も2級です。今のスタッフさんとちょっと相談したんですけど、やっぱりギリギリなんですね、生活。一人で、独立しようとすると。だから、今こういうところに来て、定期的に仕事が入るようになったので、そのお金でなんとかやっていけるんじゃないかなあとは思っているんですけど、主治医に反対されているので、強引にもできないので、ま、実家からなんとなく行っています。」
障害年金:病気やけがなどによって、一定程度の障害の状態になった人に対して支給される年金のことで、障害の程度に応じて支払われる金額が異なる。障害年金には、「障害基礎年金(1級、2級)」と「障害厚生年金(1級〜3級)」がある。生まれながらの先天性の障害や知的障害は障害基礎年金の受給対象となる。
精神障害者保健福祉手帳:2年ごとの更新が必要。更新時期の患者さんの状態に合わせて手帳の等級(1級、2級、3級)が決まる。生活保護の障害者加算や税金の優遇措置など、経済的な支援を受けられるようになるほか、自治体によって異なることがあるが、交通費、通信費などの負担を軽減できる。
「バンドは、いろいろあってもうできなくなって、一人でやったほうがいいやとか思いまして。ネットの友達とかで、自分が録音したやつ(音楽)を全部回して、みんなでソフトを使って一曲作ろうとか、そういう動きになってきて、そっちも楽しくて…。サイトがあるんですよ。そういうアマチュアバンドというか、アマチュアの人の(音楽を)載せるサイトがあって、そこに載せて遊んだりしています。
(音楽を)上げていたんですけど、そのサイト潰れちゃって…。結構、まあまあ名の知れるぐらい有名だったんですけど、ちょっとがっかりなことに、終わってしまったんですね、そこのサイトが。
私、今60歳の男性で、(統合)失調症だったんですが自分で克服した人と仲良くなって、そこに(そのサイトに)一緒に…。その人ふうになればいいかなぁとか思います。そうですね、(その人は)全部譜面に起こしたりとかもできるので、コンピュータのほうにもすごく精通していまして、『こういうソフトがあるからちょっと試してみなぁ』とか、すごく紹介されたりしているんですね。」