「今は1種類、1日1錠ずつ3回。アモキサン1錠。
(症状は)今はまったくありません。ただですね、ものすごく疲れる日があるじゃないですか。加齢による衰えというのがあって、ここ半年ぐらい、非常になんて言うか、朝起きても、『今日はだめだなあ』なんていう日があるじゃないですか。そういう日は、ちょっと動いたりすると幻聴が起こりそうになったり、軽い妄想などが起こって、今日はだめだというと、もう完全に休むというか、そういうふうにして、もう一切逆らわないというか…。
だから主人公の病気のほうを再燃させないということは、僕にとって一番大事なことです。だから、他人との人間関係、行かなければなんとかだとか、そちらに力点があるのではなくて、症状を再燃させないことが第一義で、他人との約束とかは、可能な範囲内で連絡はしますけど、その日の朝になって、あるいは約束の時間ぎりぎりだとか、はじまってから、過ぎてから連絡を入れるということもここ半年ぐらいはずいぶん多くなりました。ざっくばらんに言って。」
アモキサン(アモキサピン):抗うつ薬
「福祉サービスですと、今、ヘルパーさんをお願いしていますね。週に2回。
僕は、ヘルパーさん3人なんですが、1人目のヘルパーさんは目が出血して、いったんは目の治療をするために身を引かれて、そのあとに代わりの人が3人目だったんですが、今は、その3人目の方、ご主人の親なのか自分の親なのか面倒見なければいけないということで、ちょっと身を引かれて、今は、1人目の目の出血した人が完全に良くなって、その人がまたおいでになって、2人目の人と2人でやっていただいています。
気心が合っているので、できましたら同じ人がいいと、ヘルパー派遣のところにお願いしましたら、そういうふうになっていて。僕の弱い部分と得手な部分というのを非常によく分かっていただいているので、細かい点までヘルパーさんに配慮していただいて、非常に助かっていますね。
(食事は)基本的におかず、お惣菜を作ってもらっているじゃないですか。それでだいたい6割ぐらい間に合って、あとの4割ぐらいは自分で少し作りますね。」
「それはいろいろありますね。
僕なんか精神的に楽しむことは、発病前は、小さい時ですけれども、家にテガーセンの蓄音機などがあって、それを聴いていたことがあって音楽が好きなんですね。僕、目が悪いからテレビはありません。パソコンは、生活保護の場合は不可能ですからありません。字を読むことは、僕、小学校入学前から、字を読んできましたので、読むことだけで、あと散歩と…。
先ほどお隣が100mも離れているところに住んだと言いましたけど、雲を見たり、空を見たり、それから荒川の河川敷が近いもので、そこに行って木漏れ日の下でシートを敷いて寝っ転がって本を読んだり、そういうことが好きです。小鳥の声を聞いたり。本当はもっと行ってみたいところ、案内してほしいところがいろいろあったりするのですが、そういうところに一人で行くのは非常に億劫なので、ヘルパーさんなどに不定期でお願いして、そういう遊びに、行きたいところに同行していただけるとありがたいなあと(思います)。
精神的に遊ぶことの領域が広がりますと、安定度が良くなるんですよ。日常に満足度が大きくなると。だから、そういうことはたくさんありますね。」