統合失調症と向き合う

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N.K.さん
N.K.さん
1982年(昭和57年)生まれの32歳(収録時)。18歳の時に発症。現在は就労移行支援事業所でスタッフとして、利用者にパソコン入力などの指導に従事している。数年前から症状がコントロールでき、医師からは「寛解した」と言われているという。障害年金を受給しているが、いずれは受給無しまで回復したいとの展望がある。実家で両親と同居。
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9周りの人との関係について
Q.家族との関わりで留意していることは?

「私が家族と接する時に、どうしても私は内弁慶なところがあるので、結構、家族に対しては本音を言ったりしてしまう反面、感情的になる部分も多いのですけれども。まあ、感謝の気持ちは口で説明するのではなくて、一所懸命働いたりすることとかそういう行動で示せたらいいなぁというふうに思って働いています。

(働いていることを)家族はなんか嬉しそうにはしていますけど、でもその直後に私がまた怒り出したり八つ当たりするので、いつも申し訳ないなと思っています。」

Q.同じ障害を持つ仲間との関わりで留意していることは?

「ギターをやっていた時に、専門学校にいた時があったのですね。その前後ぐらいなのですけど、人前で演奏する時に、当事者の友達とかが結構見に来てくれたのがすごくいい思い出でした。それから、3.11の震災(2011年3月11日の東日本大震災)の時に、私が発症したキーワードの一つに、地震というものがあったので極度に地震をやっぱり怖がっていたので、ま、周りも不安になりやすい当事者が多かったので、みんなで励まし合いながら、日々慰め合いながら過ごしていたのですけど。その頃、すごく心強かったし、その頃に、つながりが大事だなと思えるようになりました。」

Q.医師、医療者との関係で気をつけていることは?

「やっぱり先生も人間なので、攻撃的なことばかり言ってもお互いに何もメリットはないので。ま、主治医に理解がないといって病院を変えるのは、分からない話でもないのですけど、結局、コロコロ病院を変えると自分がすごく損をすると思うので、主治医にうまく伝わらなかったなあと思ったら伝え方を工夫したりして、主治医との信頼関係を作ってきた部分があると思います。」

Q.あなたにとって良い病院とは?

「以前通っていた病院では、その辺のサポートがすごくしっかりしていて。私がデイケアに在籍していたというのもあるのですけれども、やっぱりいい病院というのは、主治医だけではなくて看護師やケースワーカーとの連携もうまくいっていて、服薬以外でも導いてくれるというのが、たぶんいい病院なのだと思います。」

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