「いろいろ辛いこともあるかもしれないと思うのですけど、ほんとうに、自殺だけは絶対にしないで欲しいということ。それだけですね。生きていれば、別にいいことがあることもあるでしょうし、ほんとうに自殺だけはしないほうがいいと思います。」
「はい。それが強かった時期があって…。結局オーバードーズ(過剰服薬)して、集中治療室に運ばれた。ネットで事前情報を持っていて、この辺は致死量ではないと分かっていたのですけど、ま、嘔吐物が詰まって死ぬこともあるかなぐらいな感じで、『もうどうにでもなれ』みたいな感じで。今でもちょっとぞっとしますけど、まあ本当にそういう気持ちが強かった時はありましたね。」
「家族と元々そんなにソリが合わない部分もあったのですけれども。仕事しろ仕事しろの一点張りで、『甘えるな』みたいな感じで。それで、そう言われると、私、ふてくされるタイプなので、余計家の中がギスギスして、みたいな感じで…。
父が何かのきっかけで、すごく私の病気に対して理解を示してくれるようになって…。特にその頃から別に働けとも言わなくなって、『無理しなくていいんだよ』みたいな感じになってくれたので。まあ近隣トラブルがあって、もちろん自分が悪いのですけど、家での居心地は悪かったのですけれども、その家族とのストレスは、すごく両親の配慮のお陰で、病気の理解があったお陰で、自分としては過ごしやすかったですね。何もしないで障害者年金もらって毎日ゴロゴロしているだけの時も、そんなにプレッシャーをかけずにいてくれたので、自分からやろうみたいな感じに、やる気が出たような気がします。
この病気の方の家族の負担というのは、すごく大きいと思うのですけど、それで、そのご家庭ご家庭の事情があるとは思うのですけど、なるべく家族会などに参加したりしていろんな情報、いろんな人に相談しながら支援してあげてほしいなと思います。
両親、父親がすごくそういうのに熱心で地元の家族会に行ってみたり、精神保健福祉士の資格を取ると言って勉強してくれたりということもありましたね。」
「いつも思うのですけれども、やっぱり薬の処方だけではなくて、カウンセリングとかそういうことにももうちょっと力を入れて欲しいなあというふうに思います。薬だけで治すのではなくて、小さなアドバイスの積み重ねなどが、結構大きな治療効果を生んでいくのではないかなあと常に思っていますね。
結構、伝え方が難しいんですけど…、性格と症状の境目というのがすごく難しいと思って…。私も実際に『それは性格の問題じゃないか』と治療者側から言われていて、自分では、『でも15(歳)ぐらいまで遡ると、これはその時と比べると明らかに症状だよな』と思っていた部分がずっとあって。そういうのはやっぱり服薬とか治療で治ったことがあったので。
薬だけですべてうまくいくとは思わないのですけど、結構やっぱり服薬の力というのは侮れなかったり…。治療者側が、それは性格だよと思うのが実は症状だったりする場合も多いと思うので、症状であれば、治療して大幅に修正できる可能性が高いと思うので、その辺はあまり治療者が『性格だから』とか言っても落ち込まなくていいのはないかなと思います。」
「最近すごく思うのが、結構、私の友達とか当事者の友達とかで多いのが、食生活がめちゃくちゃな人。タバコを吸って、3食コンビニ(食)で、みたいなことをやっていると、ほんとうに治るものも治らないのではないかなあと、すごく思いますね。
(私は)お昼、弁当を持っていっています。(母に)作ってもらっています。これから先一人暮らしすることになっても、なるべく食費にはお金をかけていこうかなと思っています。」
「実現できるかどうか、これはほんとうにあやふやなので、公開するか分からないのですけど。まあ、自分の病気が克服できたら、体験記みたいな手記みたいなものが出せたらいいなあというのは、ちょっと思っていますね。
ただ、もしそういうものを作るとしても、自分の言っていることに説得力とかがなければ何も意味がないので、日々の仕事を頑張って、ちょっとずつキャリアアップしていけたらいいなぁということが自分を支えています。」