「統合失調症だとリスパダールはもう飲んでいないです。フルニトラゼパム、エチゾラム・デパス、フルメジン、ロナセン、セルトラリン、テグレトール・カルバマゼピンですね。
そうですね。かなり飲んでいますね。これがないと動けなくなってしまいます。1個でも切れると。数日前に、病院に行く日を間違えてしまって、行ったら病院が閉まっていて。それで薬をもらえなくて、もうおかしくなってしまって。次の日ボロボロになって行ったのです、タクシーとかを使って。それ(薬)を飲んだらスーッと変わって、びっくりしました。『ああ、私はやっぱり薬ないと動けないんだなぁ』と……。」
リスパダール(リスペリドン):非定型抗精神病薬
デパス(エチゾラム):抗不安薬
フルメジン(フルフェナジンマレイン酸塩):抗精神病薬
ロナセン(ブロナンセリン):非定型抗精神病薬
ジェイゾロフト(塩酸セルトラリン):抗うつ薬
テグレトール(カルバマゼピン):気分安定薬
ロヒプノール・サイレース(フルニトラゼパム):睡眠導入剤
「統合失調症は、今は結構落ち着いています。薬を飲めばという感じですね。でもやはり幻聴・幻覚はめちゃくちゃひどいです。怖いです、幻覚がすごくひどくて。ほんとに『幽霊じゃないか?』みたいな。最近でいちばん怖かったのが、夜中に恋人がトイレから出て来たのかなと思ってガラッと開けたら、黒い手だけが歩いていて、それがすごく怖くて……。
(今でも)見ます。あと、女の人が首を吊っているとか、生首がズドンと落ちてくるとか。幻聴では、お経が聞こえてくるとか、うちはテレビがないのにテレビの音が聞こえてくるとか、2階に住人がいなかったりするのに2階の住人が宴会しているとか、そういうものばかりです。
私、変なんだなというのは気づいているので、『私、今おかしいんだなぁ』と思ってシャットダウンする。頑張って早く寝よう、気を紛らわせようみたいな……。16歳の時から幻聴・幻覚があったのですけど、その時は分からなくて、『あ、私、幽霊見えてるんだ、呪われてるんだ』みたいなことを思っていました。」
「そうですね、内職を始めたのが22(歳)ぐらいで、それぐらいから、家事はあまりできないのですけど、1日に、昼の12時から夜の1時ぐらいまで内職して、それを3年間かな、繰り返して、お金を貯めて。それからちょっと元気になった感じですね。
いちばん大きいなと思ったのが、ディズニーリゾートがすごく好きで、小さい頃から親に連れていっていただいたのですけど。その、なんだろう、遺伝じゃないですが染みついていて。それで、親とか先生(医師)とかにも相談したら、『だったら、年間パスポート、買ってもいいんじゃないか』ということになって、お金を貯めたんですよ、すごく。
それで、年間パスポートを買って、ディズニーシーに行くようになってから、なにか分からないのですけど、体調がガラッと変わって。ディズニーシーで一人でぶらっと遊んでから、家に帰って来て家事をして、元気だったら仕事をしてみたいな感じで、そういうことができるようになりましたね。
なんだろう、すべて忘れられるというか、行く時はすべて。でもたまぁに、やはりディズニーシーに行っていても死にたいと思ってしまう時があるのですよね、なんか……分からないのです。でも帰って来ると、『よし!私は今、夢の国に行ったんだから頑張んなきゃぁ』みたいな感じになって、いろんなことが動けるようになった感じですね。
家事で、今、やっているのが、掃除・洗濯・皿洗い・ゴミ出しという感じですね。料理は、手が不自由なので皮(をむいたり)とか切ったりできないので。カレーとかを恋人と一緒に作るのですけど、私は“混ぜてる係”みたいな……。
線維筋痛症がひどい時は、お箸が握れないぐらい手が震えてしまいます。あと、ペットボトルの蓋が開けられないぐらいひどいです。元気な時は、たまに頑張って梨とかリンゴとかをむくのですけど、1個むくのに30分ぐらいかかりますね。」
「そうですねぇ、やはり、自分の好きなことをできるだけやって、無理をしない。もう、できない時は絶対やらないみたいな。家事とかも、できるようになるまでは手をつけない。スタートが切れるまでは音楽を聴いて、ゲームして、待っていて、元気が貯まってきたら、家事をしたり仕事をしたりみたいなペースでやっていますね。
睡眠はやはり睡眠導入剤がないと一切眠れなくて。それがないと、寝るのに4時間ぐらい時間がかかって、寝る時間も2時間ぐらい。で、悪夢のようにうなされてみたいな感じです。睡眠導入剤を飲むと30分ぐらいで眠れて、ぐっすり眠れますね。すっきり起きられる時と起きられない時があるのですけど、すっきり起きられる時はそのまま一気に家事をしたりディズニーシー行ったりします。」