「そうですね、いろいろあるのですけど。まず初めにおかしいなと思ったのが、杖をついて歩いていたのですよね、昔は。足が悪くて。その時に、杖を横に置いていると、おばさんとかがバーンと払いのけてきたり、それがまず嫌だなと思ったのがひとつ。
最近だと、バスに乗ったら、バスの運転手さんに、その日はディズニーリゾートに行った帰りで、ディズニーのお土産をいっぱい持っていて、で、格好も結構派手で、それで障害者手帳も見せて、『じゃ、お願いします』と。私、障害者手帳を見せると割引になるので見せたら、バーンみたいな感じで、『ちぇっ』みたいな感じで舌打ちされて。『え?なんで?』みたいになってしまって。
普通バスとかって、次、何々に到着しますみたいな感じで言うじゃないですか。それで到着しても何も言わないで、バスも私が降りていったら一瞬でバーンみたいな感じで走っていってしまって。泣きながら家に帰って来ましたね。
それから障害者手帳を見せるのが怖くて、またなんか言われたらどうしようみたいな感じになってしまって。それをそのバスの運営会社に『こういうことがありました』とメールを送ったのですけど。でもあんまり、なかったですね、発展というか。『すいませんでした』ぐらいしか。
いろんな所(医療施設)でかかっているので、強直性脊椎炎と診断される所とされない所があって。いちばん初めに行った所は、強直性脊椎炎と線維筋痛症の合併症と言われて。で、もしもこれ以上ひどくなったら障害者手帳を出せると言われたのですけど、今、普通に、昔は車椅子だったのですけど、車椅子から今、普通に歩けるようになったので、たぶんもらえないのではないかなぁ、みたいな。
そうですね。車椅子を、もうだめだと思って買って、車椅子で移動していて。なんか知らないのですけど、車椅子の時は全然偏見みたいな感じを受けなかったのですよね。秋葉原に彼氏と行ったのですけど、ヨドバシカメラってあるじゃないですか。あそこに行って、おもちゃ売り場でプラモデルを買って、車椅子で移動していたら、店員さんとかが、『車椅子の方が来るんで道を空けてください』と言って、みんな、車椅子の道を作ってくださって。そういうところはちょっと感激しましたね。車椅子だとこういうふうに扱いが変わるのだなぁ、みたいな……。
(精神障害だと)なぜかバカにされるというか。不思議です、それは。精神障害者、やはり偏見があるのではないですか。知的障害者とか身体障害者とかは、偏見というか、なんだろう、ああ、やっぱり仕方ないなみたいなものがあるのですけど、精神障害者って分かりづらいのか、偏見をすごく受けますね。」
「そうですねぇ。よく見るのが、ネットとかで、自分の病気とかを自慢するような感じの方がいらっしゃるのですよね。そういうのを見ていると、やはりこういう人がいるから偏見を受けるのではないかなみたいな。
なんて言うのだろう、頑張って闘っている方もたくさんいらっしゃるのですけど、逆に自分の病気を盾にして、動かない方もたくさんいらっしゃるのですよね。『私、病気だから、何をしてもいいじゃない』みたいな。私のことをみんなは助けるべきだし、私は病気だから動かなくてもいいし、みんなは私のことを心配して、かわいそうだねと言うべきだみたいな感じの方がたくさんいらっしゃるのですよね。そういう方を見ていると、こういう方がいらっしゃるとやはりみんなが、『精神障害者ってなまけてんだな』みたいな感じになってしまうのではないかなと、ちょっと思いますね。
やはり障害というところに負けたくないのですよね、私は。障害者だからといって働けないとか、動けないとか、誰かに助けてほしいとか、そういう弱いところを見せたくないというのがいちばん大きいのですよね。健常者らしく生きたいということはありますね。だから本当は仕事もしたいのですけど、今の状態だとやはり受け入れてくれるところがないので、もうちょっと体が楽になってからかなということはありますね。」
「知りたいというか、精神科で話を聞いてくれるお医者さんというのがほしいですね。今のお医者さんが薬を出して終わりという感じなので、自分がこういう症状があって、今こういうことが辛いと言うと、『じゃ、この薬出しますね』で終わってしまうのですよね。だからそこで、いろいろ話を掘り下げて、『そこはこうじゃないかな、ああじゃないかな、こうしたほうがいいんじゃないかな』というところを、いろいろ教えていただけるお医者さんに出逢いたいなぁというか、そういう情報がほしいなぁと思っていますね。ほんとに、その(長野の)先生が近くにいたらいちばん、ベストなのですけど。
そうですね。ほんとは他の病院を見たいのですけど、今の病院と、身体のほうの病気のお医者さんが、めちゃくちゃ場所が近くてはしごするのに楽なのですよね。精神科は精神科で行って、その次の時間というか1時間後に、その次の泌尿器科のほうに行っているのです。歩いて5分ぐらいですね。
泌尿器科のほうの先生は、精神病の方もたくさんいらっしゃるみたいで、話をすごく聞いてくださるのでその先生でもいいのですけど、(精神科の)薬を出していただけないので。
で、ちょっとびっくりしたのが、1か月に1回通っているのですけど、ほんとは2週間に1回とか通えればいいのですけど、私、自分で通うのができなくて、辛いのですよね。バスに乗って歩いてみたいな感じで。それができないから1か月に1回にしてくれということを頼んだのですよ。そしたら、先生に、『あら〜、まあ、やたらのんきねぇ』みたいなことを言われたのですよね。のんきじゃなくて、お金がないし、通うのも大変だから1か月に1回にしてくれと言ったのに、そういうことをお医者さんって言うのかなぁと思って。それからちょっとそのお医者さんが嫌になってしまったのですよね。
風邪とかと違って、他の人に、知らない人とかに相談すると、『別の医者に行けばいいじゃない』みたいなことをさらっと言われるのですけど、別の医者に行くにも紹介状とかを書いていただいたりしないといけないので、そういう手段(手順)を踏まないといけないのですよね。だから簡単に医者とかも変えられないのです。
できれば、もしもいい医者がいたら、別に通いたいですね。近いほうがいいです。近くて通いやすくて、できたら、なんだろう……病院に通う時に、プラスして何かできる所があれば、モチベーションというか、行きやすい。じゃあ今日は病院に行ったあとにごはんを食べて行こうとか、ちょっとショッピングして行こうみたいなそういう気分になるので、そういう病院があればいいかなと……。」