「病気って、自分は病気だと思い込み過ぎてしまうと悪化してしまうと思うのですよね。できるだけ、前を向けと言うのですけど、みんな、ほんとに前を向かないとやっていられないと思うのですよ。
で、みんな、『そんな前なんか向いてられないよ』と絶対に言うのですけど、なにかこう、光が見えてくると、前って向けるのですよね。だからやはり光のポイントを探すのが大事だと思うのですよ。
だから、ほんとに自分の好きなこと、趣味を見つけるとか、人づき合いを変えるとか、できるだけいろいろ自分で模索して、光が見えたらその光に突っ走るみたいな。もうそれしかないと思います。私もそれで、結構病気の波が変わりましたね。
だからやはり諦めないことが大事だと思います。もう病気に負けないという力。たぶん、いろんな病気を抱えている私ができたから、みなさんができないことはないと思うのですよ。私、障害者手帳1級なのですけど、寝たきりの状態から今こうやって、ディズニーリゾートに行ったり、仕事をしたりできるようにもなったし、友達と遊ぶようにもなったので、そういう復活みたいなことがあるので、自分の病気に囚われない、そういう力を蓄えるというのは大事だと思います。
自分の病気を盾にしてほしくないみたいな。もう、ボコボコに壊された私がここまで立ち直れたのだから、たぶん、みんなも何か光みたいのを見つけたら、絶対に突っ走れるのではないかなということがあるので、そこをみんな負けないでほしいなと思いますね。」
「いろいろな統合失調症とかの友達にも聞くのですけど、やはり家族の(に)偏見があるとよく聞くのですよね。家族が、一応病院には連れていってくれるけど、絶対いつか治るから大丈夫だろう、みたいな感じで、結構、安直な考えでいらっしゃる方が多いらしいのですよね。だから、もうちょっと本人と向き合うというか、本人の気持ちを汲んであげる、一緒に助け合おうみたいなことが大事だと思いますね。」
「言葉の使い方とか大事だと思いますね。ひと言ひと言に、私達ってショックを受けるというか、波があるので、一言で結構沈むことが多いので。お医者さんとか医療機関の方とかも、なんだろう、態度みたいものがあるじゃないですか。そういうことを気にかけていただけたほうが私達も楽かなと。
ハローワークに行った時も、障害者雇用に行ったのですけど、めちゃくちゃ(対応が)荒い人がいて、こんな感じで(紙をごちゃごちゃっと)きたので、『怖い〜』みたいな感じになって、『これじゃ仕事探せないよぉ』みたいになってしまいました。
そういう感じではなくて、もうちょっと穏やかな感じで、そういうところは私も健常者ではなくて障害者として扱っていただきたいなと。TPOではないのですけど、その気持ちを汲んでいただきたいなということがありますね。」