「(治療してすぐ)症状は、まず(幻聴が)聞こえることがなくなりました。妄想もまだ少しは、被害妄想的なものはあったのですけど、薬も副作用とかがあるので、ちょっとずつ変えながらの感じです。
19歳ぐらいの時に、その科(精神神経科)がなくなるということで、他の病院に移りました。紹介をしてもらいました。
その前に、その総合病院にかかっている途中で、1回入院しまして。大量内服をしまして、自分が。なんかこう絶望的な気分になったと言いますか。その前日に、親戚のお通夜に行ったのですけど、そのあとの帰りに、何て言うのですかね、虚しい気持ちになりまして。で、次の日の朝、大量内服をしてしまいました。
学校に行って、その後、なんて言ったかな、高校の保健室の先生に相談して、で、母が迎えに来て、それで急いで病院にかかりました。総合病院の先生が、転院(転職)されていまして、そちらのほうに入院して、その時に統合失調症と診断されました。(精神科病院での入院期間は)1か月ぐらいです。
(大量服用に対する受診は)1泊ですね。普通の、1泊だけ入院しまして、その時に(胃)洗浄とかをして良くなって、そのまま『入院したほうがいい』ということで、精神科(病院)のほうに入院したのですよ。
(その後)総合病院に戻り、新しい(精神科のO)病院は、1〜2年後に行ったのです。」
処方はあまり変わらなかったです。いろいろ巡っているのですよ、薬は。何種類か?3〜4種類ですかね。
飲んだ薬をあげると、初めセレネースから始まり、コントミンだったりウィンタミンとか、ルーラン、セロクエルといろいろ辿ってリスパダールも飲んだりして。初めは効いていたのですけど、だんだん合わなくなり、最終的に今行き着いたのはエビリファイですね。
(それプラス)副作用止めのアキネトンと、漢方薬の抑肝散を飲んでいます。O病院の時にエビリファイを固定されて、S病院になった時に、抑肝散とアキネトンを追加してもらいました。
今、症状は落ち着いてはいるのですけど、多少波がありまして……。主にイライラしやすかったりします。疲れるとですけど。」
セレネース(ハロペリドール):定型抗精神病薬
コントミン(クロルプロマジン):定型抗精神病薬
ウィンタミン(クロルプロマジン塩酸塩):定型抗精神病薬
ルーラン(ペロスピロン塩酸塩水和物):抗精神病薬
セロクエル(フマル酸クエチアピン):非定型抗精神病薬
リスパダールリスパダール(リスペリドン):非定型抗精神病薬
エビリファイ(アリピプラゾール):非定型抗精神病薬
アキネトン(ビペリデン塩酸塩):抗パーキンソン病薬
抑肝散:不眠症や神経症の治療に使われる漢方薬
「今ですか?時々目が上に向くのはありますが、あとはあまりないです。
(以前は)眠気だったり、口の渇きだったり、あとは手足がちょっとむずむずするというか、そういうのがありました。
ま、主には疲れやすさもありますけど、よく憶えているのは、眠たくて起きられないということがあるのですよ。とにかく起きていたいのに起きられない。普通にできないということが辛さなのですかね。普通の生活が送れないというか……。できなかったですね、副作用がひどい時は。(薬を)飲んだら寝るみたいな感じなのですよ。飲んだらすごく眠たくて2〜3時間寝て、また昼に飲んだら眠ってしまってみたいな感じです。
合う薬が見つかるまでは、(ある程度の期間が)必要なのかもしれないですけど、合う薬が見つかったら、大丈夫だと思うのですけど。」
「10回以上あります。ちょこちょこの短期入院が何回もあります。2週間だったり、1週間だったり。
いつもO病院に入院したのですけど、10回ぐらい。主には、落ち込みやすさとかがひどくなる時に、先生が『そろそろ入院しますか?』と言われて、で、『入院します』と言って。入院したらすぐに良くなるのですけど。ま、そんな感じで入院していました。
ちょっと症状を言って、『今こうなっています』とか、母と一緒に行った時に言って、それで先生から、『もう入院したほうがいいんじゃないですかね』と言われて、入院するとか(そういうこと)がよくありました。
(最後の入院は)一昨年(2016年)の8月になります。(それ以降は)入院していないです。」
(今は)落ち着いている感じです。そうですねぇ、まあ、いろんな人との出会いだったり、子どもができたり、そういういろいろな要素はあると思います。
この状態をあまり……、あまりというか、ずっとまあこんな状態なのですけど、波があって、ずっとが続かないのですよ。だから、これ(今の状態)が続いているという感じはしないのですけど。波が激しかったとかですね。」