「こちらの作業所で知り合いました。2011年に私がこちらに来た時に知り合いました。
(当事者同士ということでの)不安感はないのですけど、家族からの反対はあったので、それでちょっと不安というか、まあ、大丈夫かなぁというのはありましたが。特に私の母親が、初め『結婚するかも』みたいな話になった時に反対していたのですよ。『子どもは作るな』みたいなことを言われてですね。
ずっと私達が結婚したいという気持ちを持ち続けて暮らしていたら、母が折れてくれて、『もういいよ』と言ってくれたのですよ。それで結婚に至りました。2014年3月に。」
「(出産は)2015年の3月です。(子どもは)今、もうすぐ3歳になります。
双子と分かった時に、ちゃんと育てられるかという不安がすごくありました。(服薬への不安は)ありましたね。大丈夫かなというか、お腹の中の子どもに影響がないかという不安はありました。
初期の頃は薬を止めてみようと、先生に判断してもらって、止めて。飲んでもOKな薬を安定期に入ってから飲み始めました。抗精神病薬ですね。先生に『子どもを産みたい』という意志を伝えて、先生が薬を調整しましょうということで、少しずつ減らしていって……、調整はしていました。理解のある先生でした。
緊急帝王切開でした。妊娠中毒症みたいな感じの、妊娠高血圧になっていまして、早目に入院したのですよ、病院に。そしたら、入院して間もない頃に、破水しますよね中に。それで緊急に帝王切開になりました。
通常の7週間前で、約2か月前ですね。(子どもは)小さかったです、やはり。現在はすくすく育って大きくなっています。標準より(体重が)少し上ぐらい。二人とも男の子です。元気が良過ぎて。日中は保育園に行っています。」
「注意したほうがいいこと?うーん、心配になることもないですし、特にこれを注意するということはしなかったですよ。とにかく、一般の方と同じように普通の気持ちで、妊娠したいとか出産したいとか思っていたので、特にそういうふうに(障害者だからと)考えたことはなかったです。
双子ということで、他の双子のお母さんからアドバイスをいただいたのは、とにかく死なせないことを目標にというか。こんなことを言ったらアレ(不謹慎)ですけど、私達がバテないためにも、いい意味で手抜きを覚えて、助けを借りられる時は借りるという形でやっています。私達が元気じゃないと、子どもも元気になれないと思うので。
(体調が良くない時は)旦那に見てもらったり、あと母に来てもらったり、または私が実家に帰って(とか)、旦那のお母さんとお父さんに手伝いに来てもらったりして、工夫しています。
あととにかく自分も元気でいるために、無理をしないということも大事だなぁと思いました。ちょっときついなぁと感じたら休むように、無理をしないようにしています。時々無理はするのですけど。やはり疲れて休みが必要になりますね。だからあまり長く休まないように、ちょっとずつでも疲れたら『休むように、休むように』と心がけています。」
「やはり母乳だと薬の影響があるのではないかという不安があったり……。先生からは『どちらでもいいですよ』と言われていたのですよ。でもやはり自分の不安があったので、不安をしながら(授乳)するよりも、ミルクであげたほうが安心しながらあげれるかなと思って、ミルクにしました。
ちょっと言っていいですか。ミルクにして良かったことがあって。夜中、自分がきつい時でも、誰か他の人が授乳できるというのはすごく助かりました。双子なので一人起きて飲ませていたら、また一人が起きることもあったりして、結構大変だったですよ。」