統合失調症と向き合う

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田中早紀さん
田中早紀さん
(たなか さき)
1985年(昭和60年)生まれの33歳(収録時)。16歳で体調を崩し受診し、17歳の時に統合失調症と診断される。現在はB型事業所に通所していて、将来的には当事者活動を行いたいと思っている。同じ病の夫と双子の男児との4人暮らし。
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11偏見や差別について
Q.精神障害のことで差別や偏見を感じたことは?

「差別とか偏見、自分自身が受けたことがないので分からないのですけども。

(ただ)内なる偏見が前はありました、私の中にですけど。作業所の人達と一緒にどこかに出かけるというのが、ちょっと自分の中の偏見があって、ちょっと苦痛な部分があったんですよ。でもだんだん、この病気のことを勉強したり、他の方と接したりするにつれてですね、そういうものはちょっと取っ払っていきたいなぁと思って、少しずつオープンにしています、今。(病気を)受け止められているのはないかなぁとは思うのですけど。

普段自分が病気というのは別にいいのですけど、やはり、相手も客観的に見えるというのですかね、こんなことを言ったら悪いのですけど。その内なる偏見の時の場合なのですけど、他の作業所の方、他のメンバーの方と出かける時に、客観的に見るじゃないですか、いろんな方の病気の症状を。そういう時に、『あ、この人達と一緒におったら、自分もなんか思われないかなぁ』とかいう偏見があったのですよ。でもそれって逆(に)、結局自分を偏見しているということなので。」

Q.発症した高校生の時の人生を取り戻したいと思いますか

「それは、(以前は)考えたことはあるのですけど、取り戻したいと(いう)思いは、今はしないです。今は、今の自分でいいなぁと。このまま進んでいく、自分の新しい人生というかそんな気持ちでいます。

家族が、やはり子どもだったり旦那だったりもありますし、あと自分がやりたいことがあるというので、ピアのこととかもありますし、それも大きいですね。」

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