「28歳の時に、ラジオを聴きながら読書をしていたら、ラジオの音が異様に聞こえてきて、それで盗聴器がしかけられているのではないかというふうに思って、それが始めです、きっかけです。(当時は)某大手のドラッグストアに勤めていました。(大学)学校を卒業してから。
その後は、いろいろな妄想があって、ラジオが自分のことを話しているだとか、テレビが自分のことを話しているだとか、あとは幻聴が聞こえてきたりして……。で、ドラックストアの社員の人が、私の目つきがおかしいということで、私の上司である店長が、本社というか本部に連絡して、精神科を紹介してもらって、今現在に至っていますけれど。」
「もう20年以上前ですからね。なんだろうな、どういう症状だとか、薬は何を飲んでいるかとか。アンケートに書いた憶えはあるのですけど。あと何を話したかな。特に私には直接、こういう病気だよとかは言わなくて、父が呼ばれて行って、父には話したそうなのですけど、どういう病気だということで……。」
「最初に病院にかかって、その2週間ぐらいですかね。病院に行って、帰ったあとで、母に父が私のことを、『統合失調症だ』と言って、それをたまたま耳にして、それで初めて分かったのです。
やはりショックでしたね。病名が病名だけに。昔は精神分裂病と言われたので、こんなやっかいな病気にかかって、どうしようかなぁと思って。で、もう亡くなったのですけれど、生きていれば今90歳ぐらいのばあちゃんがいて。そのばあちゃんが買った本で『家庭の医学』という本があって。それを読んでみたら、精神分裂病は廃人になるとか書いてあるから、あ、これは俺も廃人になるのかなと思って心配していまして。そういう想い出もあります。
入院はないです。(治療は)通院です。(通院先を変えたのは)3回ですね。10年前に引っ越してきたのです。うちのおふくろの同僚で、うつ病の人がいて、治ったということで、私の病気も治るだろうと。それはクリニックです。そちらにも通っていたのですけど、できたのですよね、心療内科が。近いからいいだろうと通っていたら、『具合が悪くなった時に、どうしたらいいですか』と先生に聞いたら、『私、あまり専門じゃないからねぇ』と言われて、それでは大変だと思って、元の病院に戻ったのですよ。」