9偏見や差別について
Q.障害のことで偏見や差別を感じたことはありますか
「一度だけあるのですけども。勘違いかもしれませんけど。近所で夕刊を配っている女性がおりまして。私よりも(年齢が)ちょっと上なのですけども。ある時までは私と一緒に立ち止まって会話をしたり、『背中アトピーで、某病院に通ってんだぁ』とか言ったら、『私の娘も全身で同じ病院に通っているんですよ』とか言って、楽しい会話をしていたのですけど。
私が、『おにいさんどこに勤めてるの?』とか聞かれて、『作業所』とか言って、『精神障害なの』と言ったら、その途端に、次の時からあんまり、何て言いますか、立ち止まって挨拶しないといいますか。ま、スルーされるというか。それぐらいですかね。
『それは勘違いでないの』とかは言われますけど。ま、そうかもしれないけど、あれより、ま、いつも立ち止まってなんかかんか話していたのになぁとか思って。うん、どうなのでしょうか。私には、よく分かりませんけれど、思い当たるというのはそれぐらいしかないですね。
あとはみんな、近所の人たちに、私のお袋が、自律神経と言っているので、自律神経失調症なんだとか思って。そんな感じですかね。」
Q.偏見や差別が少なくなるために重要なことは?
「そうですね、やはり町もそうですし、そういった精神病に関する啓発活動ですか、これが頻繁に行われれば、まあ住民もいずれは興味を持って参加して、『まあ、そういうことなんだ、世の中にはそういう人もいるんだ』とか認識してもらえればいいかなぁとは思いますけど。」