「何種類か数えたことはない。7種類か8種類か……。リーマス、リスパダール、デパケン、タスモリン、セルベックス、マイスリー、ベルソムラ、テトラミド、セロクエル、イリボーです。胃薬と便秘の薬は分かりますけど。イリボーが、便秘を止める薬です。
薬との相性とかですか?特に副作用とかは、手が震えるぐらいで……。従来はあまり意識していないのですけどね。いや、この間、言われたのですけど、『手ぇ震えてるね』とか。自分では意識していないのですけど。
まあ、薬との相性はいいのではないですかね。みんな、薬の副作用を見ると、人によっては眠気くるよとか、メンバーではいますけどね。私の場合はそんな眠気はないですし、夜もちゃんと寝れますし……。
(薬の飲み忘れは)ごくたまにありますね。今でも微妙ですね。飲んだのか飲んでいないのかそれが分からないのですよね。いつも飲んでから、あれ飲んだかな飲まないかなと思って。『薬が余っているから飲んじゃえ』とか、そういうことはありますけれど。
だいたいはちゃんと飲んでいました。それは優秀なほうでした、薬に関しては。」
リーマス(炭酸リチウム):抗躁薬
リスパダール(リスペリドン):非定型抗精神病薬
デパケンR(バルプロ酸ナトリウム):気分安定薬、抗てんかん薬
タスモリン(ビペリデン):抗パーキンソン病薬
セルベックス(テプレノン):胃炎・胃潰瘍治療剤
マイスリー(ゾルピデム酒石酸塩):睡眠導入剤
ベルソムラ(スボレキサント):睡眠薬
テトラミド(ミアンセリン塩酸塩):抗うつ薬
セロクエルセロクエル(フマル酸クエチアピン):非定型抗精神病薬
イリボー(ラモセトロン塩酸塩):下痢型過敏性腸症候群治療剤
「いや、薬は変わりました、増えています、だんだんだんだん。ちょっと悪くなればちょっと増やしていったり。また国の政策によって、眠剤は何種類かに、3種類から2種類かな、何種類かに統一、減らしなさいという法律で、まあ、変えたのですけど。その時ですね、調子が悪くなって、眠れないとかになって……。
減らしたというか、他の薬に変えて、種類も1つ減らして。でも今は、合わしてくれましたけど。その時は、ここ(事業所)にも来られなくて。それぐらいですね、大変な目に遭ったのは。あとは順調にきたかな。やはり絶対なる信頼ですね、先生とは。」
「千葉大学の先生の書いた本に、薬を飲み続けた場合は入院する可能性が低くなるということで、それを読んだから、薬はやはり飲んでいたほうがいいかと思って。入院しなくても済むように、具合悪くならないように、ちゃんと飲んでいました。
今から何年だ、10年以上か、13年ぐらい前かな。友達と一緒に買って。友達は健常者なのですけども、『分裂病とつき合う』という本ですけども、その本を買って読んでみる。
私、勘違いをして。統合失調症というのは、自律神経の中の統合失調症だと思って。だから自立神経の本を買えば治るんだなと思っていて。だから自律神経の本を5〜6冊買って、どれを見ても5〜6年で治るからと書いてあるから、じゃ、俺も5〜6年で治るんだと、遅くても。そう高を括っていたら、先生に聞いたら、『違います、別の病気です』と言われて、あれっと思って……。
まあ、当時種類は少なかったのですよね、統合失調症の(本)。本屋に行っても、あるのが珍しいぐらいですよね。今は出ていますよね。当時としては、私にとって貴重な情報源でした。」
「知りたい情報といったら、唯一知りたいのは、『いつになったら病気が治るのか』、これが知りたいです。でも下手に病気が治ったら。この年齢になってから治っても、どうしようもないなと思ったりして。やはり治ったら恐い。
でも、本を読んでいたら、『この病気は高血圧と一緒で慢性の病気だ』と書いてあったので、それで安心しましたけど。波乱の人生ではないですよね。ま、病気だったら波乱ですけど、それ以降は上り調子にいっているのだったら。」