統合失調症と向き合う

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平泉靖昭さん
平泉靖昭さん
(ひらいずみ やすあき)
1968年(昭和43年)生まれの49歳(収録時)。28歳の時に発症。働いていた会社から紹介されて精神科を受診する。入院の経験はない。職場復帰ならず退職。現在は就労継続支援B型事業所に週5日、通所している。
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7辛かったこと
Q.治療で辛かったことは?

「ないですね。強いて言えば注射ですかね。血液検査の注射が痛くて嫌なのですよ。あと待ち時間が長いのが嫌ですね。2時間は当たり前ですからね。3時間の時もあるのですよ、中には。今はウォークマンとかあるから、1時間でも割とすぐに。」

Q.今までの人生でいちばん辛かったのは?

「そうですね、やはり障害年金をもらう前ですかね。30代前半かな。割と遅咲きでもらったのですけどね。30代後半かな、ちょっと記憶にあんまり……、すいません、ないのですけど。

やはりお金の確保ですね。お金がないと何も食い扶持は払えないし、親に対して。で、病院に行くにもお金も必要だし。親父が生きている時は車で良かったのですけど、亡くなったあととかはバスで通ったり……、車とバスですね。その頃は、合理的配慮で、2番目か1番先に名前が呼ばれて。で、2時のバスで帰ってという感じで。いちばん大変ですね、それが。心配でした、何より。

あとですね、働きたいけども働けない体というか……、自分でも分かりますからね。そこも辛かったですね。金銭面同様に。そこもネックでしたね。」

Q.心の支えになっているもの・こと、人は?

「やはりメンバーですかね。メンバーがやはり心の支えになっているのではないですかね。メンバーとは明るく話したり、冗談を言ったり……。

あとはそうですね、さっき言ったデイケアの友達ですか。ジャズの好きな友達も英検1級受けていたのですよ、彼が。で、結果が1点差でだめだったのです。そしてメールで1点差で、英検1級、『泣いたのね、Mさん』と聞いたら、『いえ、泣きません、笑いました。こんなに点数取れるとは思いませんでした』とか……。」

Q.友人と外出することはおありですか

「たまにはあります。友達とジャズ喫茶に行ったり。今、メンバーとはあまり遊ばないですけど、休日は、デイケアでほとんど同期の人と仲良くなって。たまに来るのですけどね、タクシーに乗って。タクシー利用券があるから、それを使って。

楽しみですね。あ、遠出は行かないです。講義は仕事だから行くだけであって、楽しんで行こうとは思わないです。ま、好きですからね、車に乗るのが。もともと小さい頃から。苦にはならないです。

昔は運転をしていましたけど。病気になって少しはしましたけど。何年かは、自分で運転していましたけど。1時間半ぐらいですかね。安全運転で。」

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