がんと向き合う

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佐々木佐久子さん
佐々木佐久子さん
(ささき・さくこ)
がん体験者の会「とま〜れ」代表
2000年4月に大腸がんの手術を受ける。その後 「広島・ホスピスケアをすすめる会」に参加、がん経験者の会「にじの会」を設立。2007年4月、がん体験者の会「とま〜れ」を設立。この間、家族や親族もがんに罹患し、支えあうことの大切さと大変さを体験する。
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3術後の経過

「手術のときには硬膜外麻酔やボルタレンで(痛みを)よく抑えていただいていたかなと思ったのですが、食事を始めて腸が最初に動き出したとき、こんなに痛いものとは知らなくて、たぶん先生もそれほどのことと思っておられなかったのだと思うのですが、その痛さにちょっと驚きました。はじめて体験したのですが、腸というのは食べ物を口に運ぼうとするときに動き出すのだというのをそのとき知りました。傷口が痛むのですね。腸のつないだところがキリキリと痛むのです。『あぁ・・・食べ物を見てはじめて腸って動き出すんだ』というのをそのとき体験しました。 やはり内臓の一部が無くなるわけですから、何かこう不具合というか、それはたぶんお医者さんにとっては取るに足らないことなのでしょうけども、私にとっては何か内臓がこう落ち着いていないという感じはずーっと思っていました。食べ物はちゃんと通過しているのだけど、何かおかしい感じはありました。

術後5年目に腸閉塞を起こしまして、それから何回かやはり腸閉塞を起こすことが多くなりましたので、開腹手術したあとというのは何年経っても気をつけなければいけないというのは、身をもって体験いたしました。先生は5年で『もう来なくていいよ。大腸がんのほうは大丈夫だよ』とおっしゃったのですが、私自身やはり気になりますので、1年に1回は大腸検査を受けて、CTを撮っていただいたりしております。」