2大腸がんの手術
「最初の手術だったので、癒着はなくスムーズにいっていたと思います。麻酔が自分には合わなかったみたいで、手術が終わったあとかなり吐き気があり、1回に2リットルぐらいのものを立て続けに、間髪いれずに吐きました。看護婦さんに『歩かないと腸が動かないから、いつまでたっても気持ち悪いのや吐き気は止まらないよ』と言われました。最初の手術で“動いてはいけない”と思っていたので、4日間ぐらいずっとベッドの上で寝ていたのです。そのときは看護婦さんから『歩け』とか『動け』と言われなかったので、それでずっと吐き気が止まらない状態でした。もっと早く言ってよ、という感じでした。」
●原発は虫垂がん
「最初の検査の段階で、S状結腸のほうに浸潤していたので『S状結腸がん』という診断でした。それが開腹してみたら虫垂のほうが原発だとわかり、虫垂からS状結腸まで浸潤していて、大きさは約11センチあったと言われています。虫垂のところ、盲腸も全部一度切って、あとS状結腸のところも切って、2箇所切ってつなげています。
手術では、目に見える部分は全部取り除けているという話で、体内にはそのときはがんはないという状態です。
人工肛門もしなくて大丈夫でした。
術後4日間はずっと吐き気で苦しみましたが、吐き気がなくなってからは痛みも全然ありません。手術が終わってからもずっと栄養剤の点滴をして、1週間後ぐらいにはじめて氷をなめることができました。本当に1ヵ月ぶりに物を口から入れて、いや、うまかったですね。
そのあと水を飲めるようになり、食事ができるようになりました。といっても最初は重湯で、それからだんだん三分がゆ、五分がゆ、七分がゆと固形に近づいていきました。」