がんと向き合う

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西山 浩さん
西山 浩さん
(にしやま・ひろし)
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1964年横浜生まれ。極度の腹痛が3〜4年間あり、2004年6月に知人の勧めで内科を受診。大腸検査でS状結腸に腫瘍が見つかり、翌7月に切除手術を受けたところ、ステージ(病期)4の虫垂がん(S状結腸まで浸潤)と診断された。2006年膀胱に再発し、腹膜播種を手術。2007年末肺に転移が見つかり、翌年7月に手術。現在は経過観察中。2008年リレー・フォー・ライフin新横浜実行委員。ブログ:MY HOME TOWNTwitter
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42年後に再発

「再発は検査でわかりました。部位は膀胱のところで、腹膜播種と言われました。最初に手術してくれた病院の先生は『自分では腹膜播種の手術ができないから、その先生のところに行きなさい』と静岡の病院を紹介していただき、静岡のほうに転院になりました。

再発と言われてから症状が出始めました。要は血尿です。あとは特に自覚症状はなく、血尿による痛みも全くなかったです。

ただ実際、手術したのは別の先生でした。別の外科の先生に代わって、その先生が執刀しました。」

●術後の治療

「手術のあと、再発防止の意味でFOLFOX6という抗がん剤の治療法を約半年しましたが、その後、肺への転移が見つかり、FOLFOX6が効かないということで、中止になりました。

今の段階だと手術はできるので、手術をするのかそのまま抗がん剤治療をするのかという選択になりました。抗がん剤もFOLFOX6はもう効かないので別のものになりますと。ただ自分では肺に残しておきたくないというのがありましたので、手術のほうに踏み切りました。咳も出たのですが、『それは関係ない、単なる風邪じゃないか』という話で、特に自覚症状はなかったです。」

●半年間、アバスチンを投与

「手術の前にアバスチンという抗がん剤を半年間やり、肺にあるがんが大きくなっていないか、数が増えていないかどうかを経過で確認をして、結果的には変わっていなかったので、手術をすることになりました。

FOLFOX6とアバスチンは48時間の点滴になります。この部分(鎖骨の下)にポートを入れて、そこから点滴を入れます。それでアバスチンのほうをやり始めたのですが、1回目のポートを右のほうに入れたときにうまく入っていなくて、抗がん剤が流れていかなかったのです。レントゲンでとると中に入っている管がたるんで、早く入っていかないのでまた入れ直して、このポートの手術を5回ぐらいしています。最終的には現在もポートははずさずに入っています。

副作用はあることはあり、吐き気がやはり出て、FOLFOX6に変わってから吐き気が少しきつくなっています。48時間の点滴なのでどうしてもその間、家で休んでいるわけにもいかず、点滴をしながら仕事もしていました。

静岡の病院もかなり遠いので新幹線とか電車で行くのはけっこうたいへんなので、自分で車を運転しながら通っています。抗がん剤をしているときも点滴をしながら車で運転して帰ってきています。」

●肺を手術

「右に2つ、左に1つあり、右のほうは開胸手術でその部分だけをちょっとえぐり取るような感じで取っていて、左のほうは内視鏡で取っています。

3月に1度PET(陽電子放射断層撮影)検査とCT(コンピュータ断層撮影)検査をして、今見つかったがんが大きくなっていないかどうか、数が増えていないかってどうかにより、変化がなければ手術ができるという話です。
今は治療は何もやっていなくて、病院のほうも行っていないです。

どちらかという抗がん剤治療をしたほうが体調が悪くなるので、やらないほうが調子がいいのです。なので3月まで来なくていいよと言われたときは喜びましたね、やったーという感じで。」