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大野正子 さん
(おおの・まさこ)
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東京都在住。家族は夫。子ども3人はすでに独立。2007年8月、60歳検診がきっかけで大腸がんが見つかる。糖尿病のかかりつけ医に専門医を紹介してもらい、約1ヵ月後にS状結腸がん(ステージ4)を切除。退院後、肝動注、抗がん剤治療を受け、肝転移を2度切除。外来通院と服薬を続けながら2010年2月には仕事(ホテルのベッドメイク)を再開。電車に乗るのも楽しい毎日を送っている。
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1がんが見つかった経緯

「平成19年(2007年)の8月、60歳以上の健康診断で見つかりました。検便で『血液が混じっている』と医師会から封書で連絡があり、医師会のほうに一応聞いてみました。2回検便を出したのですが、『両方ともそうなので、検査をしたほうがよろしいですよ』と言われました。それで昔から付き合っている近所のお医者さんに検査する病院を紹介してもらい、それで大腸内視鏡検査を受けてわかりました。自分では本当に何の自覚症状もなく、わからなかったのです。」

●約1ヵ月後に入院

「9月26日に入院しました。そのときはまだ半信半疑みたいな感じでした。入院して大腸がんとわかりましたが、入院した日のMRI検査で肝臓に転移していたことがわかり、それもショックでした。」

●がんとわかったときの気持ち

「肝臓に転移していることはびっくりしましたが、もう先生にお任せして治療していくしかないし、『手術する』と言われていたので、とにかく『自分がしっかりしなきゃ』というのがいちばん先でした。

私は長女で妹が2人いるのですが、妹たちがすごく嘆いて、しょげ返っちゃったものだから、『私がしょげていられないな、がんばらなきゃ』と思いました。本当に(がんとわかってから)全然泣いたりしたことがないのです。もう最初から『負けるものか』という感じでした。やはり周りのことがいちばん気になって、『自分ががんばって明るくしなきゃ、周りがこんなに嘆いたらたいへんだ、がんばろう』と思った。それがいちばん先ですね。」