「私は糖尿病があり、糖尿病だと手術の創(きず)が普通の方よりくっつきにくいということがあるらしいのです。それで本当は10月10日が手術だったのですが、少し早めに入院して、病院のほうで血糖値を普通の数値まで下げるようにして、それから『手術をします』ということでした。
結構、注射にも強いし、手術にも強かったかなと自分で思います。手術が終わったあともすぐ歩いていたし。今までも病気はほとんどなく生活していたから、すごく元気だったのです。体には自信があったので、このがんという病気は本当に驚きましたけど、精神的には結構へこたれていないのではないかなと思います。創(きず)自体は1週間ぐらいで抜糸なので、『結構大丈夫です』という感じでした。」
「食事は(病院が)消化のいいものを出してくださって、糖尿病があるのでやはりカロリーを抑えたお食事を食べていました。甘いものを摂取できないので、いつも病院にコーヒーのポットを自分で用意しておいて、寂しいときはいつもコーヒーを飲んでいました。病院にも(コーヒーは)あるのですけどね。
(コーヒーは)そんなに好きではないのですけど、お茶とかお水だけだと飽きてしまうので。それで甘いものはだめでしょ?何かお菓子を食べることもできないし、寂しいので、コーヒーをいつもお砂糖なしで、ブラックで飲んでいました。
でも元気に退院しました。退院した日から本当にずっと元気なのです。すぐに家事もしていたし、何か本当にびっくりです。家族がびっくりしていました。『大丈夫なの?』って。」
「S状結腸を切って退院してきました。便の話ですけど、トイレに行くと普通だったら、(用事が)終わったらもうそれで終わりですよね。ところが、完全に終わったという命令が(脳から)きているのに、5分ぐらい経つとまたトイレに行きたくなってしまうのです。それを2〜3回繰り返すという症状が半年ぐらいありました。そのあとは落ち着いたので、何度もトイレに行くというのはなくなりました。
外来でたまたま隣に座った方でもやはり『トイレが間に合わなくてたいへんだ』と言う方がいました。今は便利なおむつのようなものがあるので、その方は外出するときは必ずそれをはいて、『何枚か持って病院に来ます』と言っていました。病気によっていろいろたいへんですね。大腸がんの方は多分、皆そういうのがあるかもしれないです。」