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「やはり病気になってからは『1日を大切にしなくては』という気持ちが強くなりました。『多分、大丈夫だろう』と思いながらも、やはり病気を抱えているということは『いつ何があるかわからない』から。この間の3月みたいに『転移をしていた』とかがありますでしょ。いつどこがどうなるかがわからないので、とにかく朝起きたら『今日も元気だわ』と思って、それが始まりです。それで1日を楽しく、とにかく今日1日を無駄にしたら『絶対にもったいない』と思って。『楽しく過ごそう』と思うと楽しく過ごせるのですよね。その繰り返しを毎日しているから、なにか毎日楽しいのです。

主人も病気だったので今も通院していますけど、主人と出かけてよく映画に行くようになりました。テレビで『こういうのがあるよ』と封切の情報を見ると、2人でよく映画に行っています。帰りにご飯を食べたりして、それも楽しみのひとつです。

とにかく出かけるのが楽しみ。健康は何かひとつでも欠けていたら、表に出ることもできないですが、手足が動いているから外にも行けます。そう考えると、病気は病気なのだけど、この病気は自分の中にあるもので付き合っていくしかないから仕方がない、そんな気持ちです。だからがんばります。

あとは何かあっても仕方がないから。先生に『じゃ、こうなったらこういうふうにしたらいいんじゃない？』と言われたら、お願いする。そういう治療をしていく気持ちなので、今、先生にお願いしています。

不安がないと言ったら、全然ないということはないですけどね。不安はいつもあります。だけどくよくよしてももう仕様がないから、くよくよしません。でもその気持ちはいつもあります。それを家族に話しても、誰かにいろいろ言ったところで、解決がないですからね。

『大丈夫？』なんて言われるときは、『毎日、1日を大切にして元気でやっているから大丈夫よー』と言っています。今はそういう気持ちがいちばんなのですよね。お友達とおしゃべりしたりするのもすごく楽しいしね。」

「がんは今2人に1人と言われていますよね。その病状にもよるし、同じというものがないじゃないですか。なので本当にくよくよしないで前向きに。自分の中にあるものだから。もう仕方がないのだから、付き合っていくしかないじゃない。皆、頑張ってほしいですね。私だけではなくて。いろんながんがあるからたいへんだろうけど、皆前向きに元気にがんばってほしいなと思います。それが今の私の気持ちです。」