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池嶋貫二 さん
(いけしま・かんじ)
公益社団法人日本オストミー協会
20/40 FOCUS GROUP
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2003年(38歳)に直腸がん(ステージ3)と診断され、直腸切断術を受け、人工肛門を造設。術後は抗がん剤(UFT+ユーゼル)を2年間服用。退院後、システムエンジニアから障害者雇用コンサルタントにキャリアチェンジ。東日本大震災では20/40 FOCUS GROUPのブログツイッターを駆使して、被災したオストメイトのためのストーマの受け取り場所などの緊急情報を随時発信。
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5東日本大震災について

「(震災発生後は、20/40 FOCUS GROUPのブログとツイッタ―を通じて)こちら側からいろんな情報を発信しました。問い合わせとしていちばん多かったのは、『装具をどこで受け取れるか』というもので、日本オストミー協会に入っていない人や親族からのリクエストがいちばん多かったです。

みなさん着の身着のまま家を出られていますから。実際には装具の寿命があり、短かければ3日で新しい物と取り替えなければいけないし、長くても1週間ほどです。装具をどういうふうに手元に届けるかというのがいちばんたいへんでした。」

●肩身の狭い思い

「(震災発生後)1週間、当事者の方々はやはりたいへんだったと思います。どうにかして代わりのものを見つけなければいけないのですが、(代わりがない場合は)今つけているものをどうやって使いまわすかということです。また実際に使えるトイレがどのくらいあるのか、避難所で人工肛門、人工膀胱というものを理解している人がどれだけいるかによって(状況は違いますが)、やはり肩身の狭い思いをした人もいると思いますし、その最初の段階がいちばんしんどかったのではないのかと思います。今でもまだまだご苦労されているとは思いますが。」

●自治体にお願いしたいこと―ストーマ装具の備蓄

「準備できる状況や人にもよりますが、結局のところ(自分の身は)自分で守らなければいけないので、手持ちとして最低何日間、あるいは何週間か持てるものは肌身離さず持っておいたほうがよいのだろうとは思います。

各市町村の自治体でも装具の備蓄という考え方が進んで、自助と公助という部分をきちんと整備できればと思います。」