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池嶋貫二 さん
(いけしま・かんじ)
公益社団法人日本オストミー協会
20/40 FOCUS GROUP
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2003年(38歳)に直腸がん(ステージ3)と診断され、直腸切断術を受け、人工肛門を造設。術後は抗がん剤(UFT+ユーゼル)を2年間服用。退院後、システムエンジニアから障害者雇用コンサルタントにキャリアチェンジ。東日本大震災では20/40 FOCUS GROUPのブログツイッターを駆使して、被災したオストメイトのためのストーマの受け取り場所などの緊急情報を随時発信。
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6病気になる前の生活

「病気になる前は、生活のリズムと食生活があまりよくなくて、相当乱れていたので、それもがんになる原因のひとつになっていたのかなと思います。

システム開発の仕事というのは、寝る時間も惜しんで仕事をするので、夜食もあれば朝食もあるし、普通では食べない時間帯にご飯を食べたり、結局寝る時間もなかったりすることが多く、確実に体のリズムはがたがたになっていました。」

●潰瘍性大腸炎

「28歳のとき、まだ東京のほうで仕事をしていたときに、実は1回入院しています。そのときに『潰瘍性大腸炎』と言われました。下血したので診てもらったら、ポリープができていて焼き切ったのです。そのときは(発見が)早かったのでしょうね。それで済んでしまいました。結局そういう過去に起きた経緯も今ならわかるのですが、がんになった当時は忘れていました。そういうことを思い出しておけたら、もう少し何か手を打てたのかもしれません。」

Q.ポリープの場所は直腸がんと同じでしたか?

「(直腸がんの)手術の場所よりもう少し奥だったのです。『ありましたよ、一箇所何かできています。多分これが触れて、出血しているのだろうね』という診断でした。さかのぼっていくと何かしらどこかに引っかかるものが、あるのですよね。それをちゃんと意識しておけば、次のときの対処にはなったかもしれませんね。」

●虫の知らせ

「最初にお話ししたように、予兆ですよね。まさかそういう予兆があるとは思わなかったので。でも多分何かあるのですよね、虫の知らせではないけれど、何かいつもと違うことが体の中に起きていて、『何かおかしい』と。そのときはやはり診てもらったほうがいいですねということです。私もお腹の虫が鳴っていて『おかしいな、おかしいな』と思いながらそのまま放置したのが、今に至るのですから。いつもと違うと思ったときに、もっと早い段階で、切っておいたほうがよかったのかなと思います。」

●自分を信じる

「手術したあと職場でも話が出たのですが、結局『ほかを信じる前に、自分を信じれよ』ということはずっと言っていました。自分を信じたらいいじゃないですか。」