「“がんに効く食べ物”とかという本※を紹介されて買いました。一応それには術後半年は四つ足のものは食べちゃだめだとか、玄米食、野菜ジュースとかが書いてあります。私は野菜ジュースを作っても多分飲まないから、生協で買ったミックスキャロットジュースをとりあえず毎日飲んでいます。あとヨーグルトは前からずっと食べていて、花粉症がそれでずいぶん軽くなった気がするので、やはり免疫力を高めるのかなと4〜5年前からヨーグルトは食べるようにしています。
あと玄米食に変えたのは術後です。玄米は消化がよくないのでストーマに対してはあまりよくないのかなと思いましたが、噛めば一緒で、白米よりは玄米かなと思い玄米食に変えたのと、あと野菜は前も結構食べていたつもりですが、より意識して摂るようになりました。
あとはもう毎日ケラケラ笑って過ごせばいいかなという。“がんにこれが効く”というのはあまり惑わされないといったらおかしいですけど、あまりそういうのはやっていないですね。」
「『お肉を食べないほうがいいよ』というのがあって、確かに手術して半年ぐらいは食べたくなかったですね。そんなに肉を食べよう、食べたいとも思わなかったので『体が欲してないんだ。これが普通なのかな』という感じです。」
「すごくいいというか、主人が『すごく調子がよくなった』と言っていますね。玄米をちょっと食べないと、『あぁ、だめだ』と言っているから、やっぱりいいのかなと思います。却って彼のほうが『玄米、玄米』と言っていますけど。」
「昨年、49歳の誕生日に友達が万歩計をくれて、『こんなのつけてもきっと三日坊主』と思っていたんだけど、意外と数字に出ると『よし歩こう』と思うようになって、もう半年以上毎日その数字を励みに歩いています。(1日に)なかなか1万歩はいかないですけど、1万歩いくと『やったー!』という感じです。そういう意味では、ちょっと意識して歩くようになった。運動がもともと好きではないので、そういうことで健康を維持しようかなと、意識がちょっと変わりました。家の周りを30分とかそんなものですけど、ひとりでフラフラと歩いています。」
「樋口強さんという、生存率が低いと言われているがんでもう15年生きている方がいて、その人の話を聞く機会がたまたまありました。そのときに『生きてるだけで金メダル』という言葉があり、みんながんになったら『もっと生きたい』と思うけど、『あなた生きて何がしたいの?そこが問題じゃないですか?』と言われたときに、『あ、そっか。私、何がしたいんだろうな』と思いました。『ただ単に生きる、命の長さではなくて、その中身の濃さなんじゃないか』ということを言われて、『あぁそうだな』と感じました。『自分に毎日イベントを1個でいいから作りなさい』と言われ、それは『毎日毎日大切に生きていこう』ということだと思うのですけど、『そうだな』と思いますね。
いつも意識はしていないですけど、どうせ同じ1日だったら笑っているほうがいいし、楽しいほうがいいというのは意識しているかな。あまりカリカリ怒らなくなった、仕方ないかなというか。やっぱり職場でもいろいろ人間関係とかあるじゃないですか。でも『あの人も悪気があるわけじゃないし、しゃあないね』と結構さらっと流せるようになりました。『まぁ、いっか』というハードルがすごく低くゆるーくなった。『これ以上低くなってどうするの?』と、よく主人に言われたりするのですが。」
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