がんと向き合う

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内山とみ子 さん
(うちやま・とみこ)
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2000年ぐらいから痔のような症状が出て、2001年3月に手首を骨折し、その手術のために浣腸を受け、看護師から出血を指摘され、検査を勧められる。その3か月後に夫の急死などで検査を受けなかったが、その後、便秘がひどくなり、腹痛もあることから2002年5月に受診。叔母が大腸がんであることから内視鏡検査を勧められ、直腸がんが見つかる。ストーマ(人工肛門)を造設。ストーマケアは、自分なりに工夫したり、ストーマ外来を利用するなどしてつきあっている。患者会(ブーケ:若い女性オストメイトの会)に入ることで情報を入手したり心の励みとなり、いずれは誰かの役に立ちたいと語る。スポーツを楽しんだり、忙しい日を送っている。現在、息子夫婦・孫と同居。
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9治療後の生活②
●趣味・スポーツ

「ママさんバレーです。上の子が小学校に入った頃から、30歳ぐらいの頃から始めて、つい最近まで、30年近く。とにかく体を動かすことが好きで、PTAのそういうバレー大会とか、バレーだけじゃなくて、卓球もボーリングでもなんでも好きでやっていました。

手術したときは、もうバレーはできないと諦めていたんですが、それこそ、全日本みたいに、激しくどんどんするんだったら無理かもしれないけど、ママさんバレーで体を動かすぐらいはできますよということで。娘と同じチームにおりましたので、練習とかを見ていたら、やりたくなって…。同じチームメイトの中でも、何人かには、手術をしたときにストーマの話はしましたので。

(食事は)手術をする前でも、試合のときとか練習前とかは食事は摂らずに、帰ってから食べて飲んでという形でした。だから、バレーをしていることによってトラブったということはなかったですね。」

●仕事復帰

「今現在勤めているところなんですが、電気工事会社の事務(で)、男性ばっかりの会社なんです。営業所のほうにメーターをもって行ったり、伝票をいただいてきたりとか、そういうことも含めて、デスクワークだけではない仕事だったんですけど、そこに運良くというか、縁あって勤めさせていただいたので。

その当時、年齢53歳だったんですが、取りあえず、5年はがんばりますということで。(今)ちょうど9年ですけど。フルタイムで仕事するというのは、やっぱり体力的には、ちょっときつかったんですけど、ただ家にいて、じっと何もすることもないし。社会とつながっていられたということは、私にとっては、良かったなと…。」(2012年9月に退職)

Q.病気のことを勤務先に伝えましたか

「障害者雇用とかというお話も聞いたりはしていたんですけど、事務とかで言う必要もなかったので、会社には言っていなかったです。ただ、1年前に手術をして、ときどき検査のためにお休みはいただきたいですというお話はして、それは、一応了解いただいて…。」

Q.トイレの心配は?

「非常にありがたかったのは、小さい会社ですけど、電気工事会社ですので、私以外、男性ばかりで、トイレに行っても(回数が多くても)、社長も課長も、言葉には出されないし。それでどうこうということはなかった。今現在もそうですけど、それは非常に私にとってはありがたかったです。

今の会社に行く前にバイトでお手伝いをした会社は、女性の方が多かったところは(で)、やっぱり、トイレに行く回数が多いと、『え、お腹の調子悪いの? またトイレ。よく行くね』とか言われると、やっぱり辛いというか。(でも)今の会社は、そういう言葉を聞かなくて済みますので、ありがたいです。」