統合失調症と向き合う

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吉原秀一さん
吉原秀一さん
(よしはら・ひでいち)
1944年生まれ。2歳年下の実妹が昭和41年(1966年)に発症、統合失調症と診断。初めての入院から現在まで病院生活を送っており、いずれは妹を地域で暮らせるようにしたいと思っている。地域の家族会やNPO法人の作業所「ほっとハウスやすらぎ」の運営に携わっており、また福島県精神障がい者家族相談員としても活動中。現在、実弟と2人暮らし。
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4家族会への関わり

「(当時の治療内容は)あんまり分からないですね。と言うのは、私もずるくて、私自身の生活を、こちらに戻ってきてもエンジョイしていたところがあるので、妹のことに関しては父親任せということがずっとあったんです。

それからしばらく経ってから病院家族会ができたんですよ。できて何年か経ってから病院家族会に入りませんかっていうお誘いをいただいて、それで病院家族会に入会するようになってからですよ、私が本格的に妹の病気とかに関わるようになったのは。ちょうど引っ越してきた頃に、今度は、保健所が家族教室をはじめたんですね。今度、家族教室をはじめますからということで連絡をいただいて、参加するようになったんです。病院の家族会と保健所の家族教室と掛け持ちでやっていたんですね。それがだいたい20年くらい前になりますかね、今からね。そんな関係で少しずつ少しずつ妹との関わりができてきたんですね。」

●家族会と作業所の立ち上げ

「平成7年(1995年)に、当時の全国精神障害者家族会連合会というものがありましてね。保健所の家族教室に通ってくる人たちと一緒に大会に参加したんですね。それがターニングポイントなんです、私が精神障害者達と関わってくる。

当時、横浜の今の国際会議場のところでやったんですけども、そのときに4,000人くらい全国の人達が集まって、家族会活動とか作業所運営のことを、一生懸命みんな発表するわけですよね。それを見てね、私たちもいつか、病院家族会じゃなくて地域の家族会をつくって、家族会で作業所を運営していこうということを、そのときにみんなで話し合って、それから1年後、2年後かな、私どもの家族会をつくったの。それが『会津地域精神障がい者家族会』と言いまして、会津地方で初めての精神障害者の地域家族会で、その1年後にもう作業所を立ち上げちゃった。

最初に立ち上げて半年ぐらいはね補助金なくて。もちろんそのために寄付集めは一生懸命しました。そのときは家族会が設立されていましたので、家族会の会員さん達と一緒に行政から個人から全部寄付金を集めて作業所を立ち上げたんですけども、その当時は正式な職員はいませんでした。8月に立ち上げて12月まで毎週、1週間に3回月水金かな、作業所を開けて。職員さんとか家族の人達がボランティアでやって、ほんとに速かったですよ、保健所の人達一生懸命努力してくれて、(翌年)1月からね、市からの補助金を受けることができるようになって、それで新たに、今のここの施設長が職員として入るようになって、作業所の運営がスムーズに行くようになったんですね。」

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