10今後の活動
「家族と医療従事者も含めて、今までは‘助ける’と‘助けられる’という2つの方法があった。ところがこれからは、‘助け合う’。当事者を抱える家族であっても、地域に戻れば地域の一員として助けることができるわけですよ。例えば老人に関してのボランティアをやるとかね。そういう地域福祉というものに、ましてこれから少子高齢化社会になるときに、市民一人1人がそういう問題意識を持ちながら、障害があろうと障害がなかろうともうそんなもの関係ないんだよと、お互いがお互いを助け合うようなそういう地域づくりを家族会も含めてやっていきましょうというのが、私の結論です。」
●家族の逃げ込める場所
「これは市の自立支援協議会に、私が入っている地域生活部会というのがあるんですね。その地域生活部会の中で、精神障害者の家族が、当事者と一緒に生活しているときに、当事者が危険な状況になったときに家族が逃げ込める場所が絶対必要だよと。今、ドメスティック・バイオレンス(DV)とかでいろいろそういう駆け込み的な場所がつくられていたけれども、精神障害者の家族にとってもそういう場所があってしかるべきだろうという話になりましてね。で、今、それも含めて私共の自立支援協議会の地域生活部会の中で検討しているところで、場所も、ここがいいんじゃないか、あそこがいいんじゃないかと候補に挙がっているんだけれども。ただ、それをやるにしても人的、金銭的な問題もクリアしなくちゃいけないので、これからはそれを考えていかなくちゃいけなく、検討しています。」