「オープンでいるってことですかね。嘘はつかないし、ありのままでいるってことですね。自分がオープンだと相手もオープンになるし…。だから周りの人に恵まれているのかも知れないです。」
「そうですね、今の先生と、先生忙しいから、いっぱい患者さんを診ているから、長話とか深い話はできないですけども。でも、先生ってたぶん雰囲気とか目とかでわかるんだと思うんですけど。もう大丈夫ですねとか薬減らしましょうかとか、長年の経験からとか(で)、診てくださっているのですごく信頼しているし。病院も、例えば、診察の受付のところに、匂いの出るものを置いていて、音楽をかけていて、なんか首が揺れる癒しの置物が置いてあったりとか(で)、ああ、すごくなんか考えているんだなあって思ったり。待っている人をいい気分にさせるために考えたのかなあとか…。」
「心に残った言葉は、“ケセラセラque sera' sera'”っていう歌がありますよね。『ケセラセラセラ、これいいよ』って言われて、病院の先生に。それで、すごく気持ちが楽になったのを覚えていますよね。頭が先走って考えすぎちゃったりとか、思考が膨らみすぎちゃうとか、そういうときには、もうちょっと気楽に、というような…。
音楽とか、私すごく好きなので、病院の中、病室で、夜、歌を歌うんですね。私が、√見あーげてーごらんー、夜のーほーしをー♪、あれを歌い出すと、病室にいた他の人たちも歌い出して、大合唱になって。みんななんか同じこと考えているんだなあと思って。すごくそういう面白いこともありました。」
「初めはすごく(葛藤が)ありましたね。なんか違うとか思ったりして、理解してないよってすごく思っていた時期もあるけども、でもやっぱりお互い様なんですよね。お互いに理解できていないっていうだけで、とことん話し合えば、打ち解けていけるんだというのをすごく感じて。許すこととか、相手の立場になって考えてみることとか、押しつけないとか。
音父も、私が病院に行っている間、ほんとにどんな思いでいたのかわからないんですけども、身代わり不動っていうお不動さんがあるんですけど、あれが東京近郊にいっぱいあって、32箇所ぐらいあるのかな。それを、2か月の間に全部回ってくれて、お守りを1個ずつ買ってきてくれて、私にくれたんですね。そういう父の気持ちとか、母の優しさとか、あと友達もほんとに支えてくれて、いつだろうと何時だろうと電話に出てくれて、嫌な顔1つせず話をしてくれたり、手紙を書いてきてくれたり。ほんとに、みんな周りの人のお陰です。」