統合失調症と向き合う

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小川奈穂子さん
小川奈穂子さん
(おがわ なおこ)
38歳。10代後半から症状が発現。3回の入院を体験し、現在は月に1回受診。デイケア・ナイトケアを活用しながら安定した生活を送っている。週1回、地域活動支援センターに勤務し障害者を支援している。介護ヘルパー2級の資格を持ち、精神保健福祉士の資格を取るためにゆっくりと準備中。
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11一番辛かったとき
●入院中の患者同士の関係

「内容的には(以前の)病院にいるときに、外に出たいという気持ちがすごい強くなっちゃったんですけど…。閉鎖(病棟)の中で人間関係もなんだか難しかったし、病院の中のルールみたいのを守らなきゃいけなくて、一般の社会のルールじゃなくて、入院している人だけのルールみたいなものがあって。例えばお金の代わりにタバコとかお菓子とかを持っていないとうまく生活できないみたいな。物事を人に頼むときにタバコで、これでお願いしますとか、お菓子持っていってこれしてほしいんだけど、と頼んだりするとか、なんか変な生活でした。そういうのが辛かったというか。なんて言うんですか、入院患者同士で平穏に過ごすために…。」

●病院スタッフとの関係

「(以前の病院の)スタッフさんは全然(今と)違うんですよね。時間がこないと出てこないというか、ガラス張りのナースステーションに入りっきりで、その中からこっちをなんか行動展示されているような、旭川動物園とかの、今思うとそんなイメージですね。で問題が起こっていると中からワーッとナースさんたちが出てきて、取り押さえたりどこかに連れて行っちゃったりするような…。入院していても、入院患者同士の緊張感もあるし、スタッフさんに怒られないようにする緊張感もあるしという感じだったですね。この(今の)病院は違うんですけど。」

●辛いときの支え

「外に出るために良い子にしていよう、みたいな。良い子というか、頑張ろう、外に出ればなんかいいことがあるんじゃないかみたいなそういう希望ですかね。その閉鎖の病院の中での生活はそんな感じだったんですね。」

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