2精神科受診の経緯
Q.精神科を受診しようと思った時に出た症状を教えてください
「まず、夜眠れなくなって、薬局で売っている市販の眠剤とかを飲んで、やっと寝られている状態がありました。で、家族に対する言動もちょっとおかしくて。自分では、『ちょっと寝られへんな、興奮して寝られへんな』程度やったのですけど、周りが『ちょっとおかしいなあ』となりまして。特に母親が心配しました。
それから、仕事に就いたり辞めたりを繰り返して、で、家に引きこもりがちになったので、ちょっと、様子を見かねた母親が、直接、『病院のほうに診察に行きなさい、行こう』と言って僕を引っ張り出して、そのままタクシーで病院へ行ったという感じですね。初診はそんな感じです。
それは、29歳の時です。そうですね。(それまでは)特に変わった言動とか、同居している家族が『おかしいなあ』と言ったことはなかったです。」
Q.最初、精神科を受診することに躊躇はありませんでしたか
「そうですね、初めは嫌でしたね。でも、母親に無理やりというか、ま、半分、『もう家の前にタクシーを呼んでいるから、乗りなさい』と言われて、乗って来たらここ(病院)やったので、あんまり、そういう(ことを)考える間がなく診察を受けたという感じです。」
Q.症状が出た時はどのような仕事をしていたのでしょうか
「言動がおかしくなったとか、眠れなくなった時は仕事に就いていなくて。実は、PSW(精神保健福祉士)の専門学校に、大学を卒業してから1年間夜間で行けて。昼間、パソコンショップで働きながら、夜、専門学校に通って。で、ちょうどPSWの専門学校に通っている最中に、ちょっと夜眠れなくなったりとかして。
卒業はできたのですけど、資格も受からなくて。それで、家に引きこもって、『あ、どうしようかなあ』となっている時に、最初に家族に暴力を振るったというか…。」