「まず最初に、デイケアに1年ぐらい通ったかな、もうちょっと通ったかもしれないですけど。その時に、デイケアの中でも働いている人が何人かおられたので、そんな人と交流する機会があって。で、ちょっと刺激を受けたと言うか、『ああ、働いてはる人もいるんやったら僕もできるかなあ』と思い始めて…。
で、たまたまその時に、デイケアの掲示板にポスターが貼られて。病院の食事を作るところなのですけど、そこで配膳の仕事の、パートなのですけど、募集広告が出まして。で、やっている方がデイケアに通っておられて、僕もこれやったら働けるかなあと思って、面接を受けてみたら見事通って。で、1日1.5時間、1.5時間で、(計)1日3時間労働で、週3日ぐらい、最初働き出して。デイケア(に)行きながら、仕事の日は仕事して、みたいな感じで…。
そこに半年くらい働いているうちに、また、デイケアにパートの募集のチラシが貼り出されて。病院の喫茶店のチラシなのですけど、『店員さんをやりませんかー』みたいな募集で。これもやりたいなと思って、だんだん欲が出てきて。その喫茶店の店員さんの募集は、1日8時間労働で、週3日ぐらいやったんですね。やっぱりフルタイムで働きたいなあと思い出してきて。で、徐々に自信が出てきて、それも受けてみたいとデイケアのスタッフに相談して、受けたら通ってしまって。で、喫茶店で働くようになったのです。
で、喫茶店で1年間ぐらい働いている時に、ちょうどデイケアのほうで、障害者枠の仕事とかが結構増えてきたからというので、就労支援をやろうかなあとしている時で。スタッフから、『金山さんも、仕事探してみる?』みたいな話になって。ちょうどその時に主治医にも、喫茶店の仕事に就く時に、『病院の中の仕事ばっかりもいいけど、外の仕事にはチャレンジしてみないんですか?』みたいなことを、主治医に言われたのですね。で、それがどうしても、自分の中で心残りやったから、デイケアのスタッフから言われた時に、それやったらチャレンジしてみようかなあと思って。で、喫茶店、1年間ぐらい経つ前かな、何か月か前に、じゃあ、就労支援するから、就職活動しましょうという話になって、就職活動して…。
障害者枠の求人とかは、全部、ハローワークからデイケアのほうに求人票が来るんですね、毎回。それをスタッフが見て、僕に合いそうなのはどれかなあと探してくれるので、それを受けていって。一般の、病気をクローズにして面接も受けたりとかして…。でもやっぱり、病気を隠して面接を受けていることは嫌で。まあ、途中で一般の仕事ですけど、障害者枠じゃない仕事なのですけど、スタッフに、『金山さんがもう病気を隠したくないんやったら、言っていいよ』と言われて、で、一般の仕事の面接とかでも病気のことを言ったりとかしました。
その就職活動は4か月ぐらい続いて、面接を受けたのが5〜6社か6〜7社ぐらいやと思うのですけど。そうこうしている間に、今の佐川急便のドライバー補助の仕事の募集があったので、スタッフに紹介されて、受けたら通ったと。そこから、今も、ずっと続いて仕事をしているという感じなのですけど。」
「例えば、ユニクロの店員さんとか、障害者枠だと。あとは、ビーカーを洗浄する仕事だったり…、薬品関係か食品関係かなんかの会社やったと思うのですけど、そういった仕事。どちらかというと事務系の仕事ではなくて、体を動かしてやる仕事がいいかなあと、スタッフと相談して思ったので。ま、そういう仕事(の採用試験)を受けたり、あとは、普通に街中にあるパン屋さんが募集広告を出したら行ってみたりとかしました。」
「面接の指導だったり、履歴書に書く内容を一緒に考えてくれたり、あとは、僕が希望している職種の、仕事の案件というか、求人票を探してくれてピックアップしてくれて、『これ受けてみる?これ受けてみる?』と言ってくれて。自分が、これチャレンジしてみたいなあと思ったら、『じゃ、受けてみます』と。そこから一緒に履歴書を作ったり面接を練習したりして、実際に受けに行くという感じなのですけど。」
「んんん、落ち込む暇がないぐらいに、スタッフが次の求人を持ってきたというか。『次これ、次これ…』。だから、あんまり落ち込む暇がないぐらい、パッパッパッパ次から次へ受けていったらいいんちゃうかなあと思いますけど。
まあ、人それぞれあういう職業に就きたいだとか、こういう職業に就きたいとか、いろいろこだわりがあると思うので、その辺はなんとも言えないですけど。僕の場合あんまりこだわりがなくて、やれそうな仕事は何でも受けていくみたいな感じでしたね。
助けてもらうというか、やっぱり何かしたいなあと思うことがあったら協力者を集めるというのも、1つ手やと思います。自分一人でやってやれんこともないかもしれないのですけど、やっぱり、そういうサービスとか施設なりなんなりがあるなら、遠慮せずに使ったほうが僕はいいと思います。」