12いちばん辛かった時
Q.今まででいちばん辛かったのはいつ頃ですか
「18歳ですね、18歳から19歳。うーん。目標がなくて、どう進んでいったらいいか分からなくて。その周辺にあったのが日記だったので、日記にたどり着くまでに時間がかかったんですね。
そうですね、卒業するのに、定時制高校は卒論がありまして高校なのに。高校なのにという言い方もおこがましいとは思いますが。卒論がありまして世界史の。それにちょっと苦戦しました。その頃、もう病気を持っていて発症した時期だったりしたので、ちょっと卒業するの無理かなあと思っていたのですが、父親に面倒をみてもらいながら卒業しましたね。
その世界史の論文ですけども、それは2,000字書けばいいのです。まあ要領のいい子は論文の対象となる作家だとか、まあいろんな偉人とか科学者とか、まあ選ばずに、例えば文献で言えば2,000字なら2,000字の、たくさんある文献を選べば良かった、いいんだと言う人もいたのですけども、僕はどうしても人名にこだわっていたのでなかなかそこまでたどり着けずに悪戦苦闘していたところだったので、父親に一緒になって図書館とかいろいろなところへ行って面倒をみてもらいました。それがいちばん辛かったですね。」
Q.卒論のテーマとして誰にこだわったのですか
「ニュートンでした、最終的には。その前は、僕の病状からいってこれにあたるかなと思っていたのはドイツのゲーテでした。ゲーテでやろうかなと思ったら行き詰まっちゃったので、ニュートンに切り替えました。」