「そうですね、私、同じ病気の者として見た場合、やっぱりその人の適正じゃないかと思うのですよ。だから、どうしても精神障害者だから、就労(継続支援事業所)Aに行ってください、就労Bに行ってくださいということになってしまうと、結構時間がかかってしまう。ほんとうだったら障害者枠とかで、どこかパートとかにもぐりこめるのではないかなと思うような人が、そのまま残っていたり、もったいないなと思う人もいるし…。
ある程度、やっぱり地活(地域活動支援センター)とか、就労AとかBとかを利用する人は利用できたらいいと思うのですが、そうではないやり方もあるので、あまり型にはまらずに、その人に合ったやり方をみてくれる誰かが必要だと思います。」
就労継続支援事業所:一般企業等での就労が困難な人に、働く場を提供するとともに、知識および能力の向上のために必要な訓練を行う事業所で、A型とB型があり、A型は雇用型(雇用契約を交わす)、B型は非雇用型(雇用契約を交わさない)事業所のこと。
「対象者が、精神障害を持った方ということで、やっています。
そうですね、その方の昼食と夕食の2食分を作ったり、服薬管理であるとか、お掃除もさせていただきます。身体介護であれば、皮膚の炎症を起こしているところを清拭してお薬を塗ってあげるとか、そういうこともさせていただいています。」
「持っています。2級。
大阪府は、今、精神障害者のホームヘルパーの資格を取る講座を年に1回やっているので、私もそこで受けさせてもらいました。ホームヘルパー(の資格を)取りましょうという学校に行くよりも、安い値段で(資格を)取れますし、みんなが同じ病気なので、受講生同士で助け合うことができるというメリットもあって、私はそこで取らせてもらいました。」
「まだ1年しか経っていなくて。私、咲笑(さくら)から、(当事者会)に移ってきて、そこから、今のヒット(『NPO法人(精神障害者支援の会)ヒット』)に関わるようになってきたという感じで移ってきているのです。『ヒット』の中に、ヘルパーステーションがあるので。」
「先輩は、もう10年間されていますので、ピアヘルパーだからといって、全然能力が劣っているとかそんなことはないと私は思います。その、10年続けてはる人は、やっぱり健常者で10年続けてはる人と同じぐらいできはると思うのです。ただそれが長時間できるかというと、ピアの場合は長時間できなかったりするということになると思いますけど。
ピアの業界でも、そんなに甘くないというか、やっぱり競争がありますし。発言とか言葉遣いとか、そういうものにも気をつけないと、やっぱり仕事としてするからには、きちんとしています。みなさん。」
「地活(地域活動支援センター)のほうでお世話になったこともあります。その時は大阪大学の方が社会貢献をしようということを考えられて、『大阪大学こころの保健室』というのを開催されたのです。その時の受付とかを地活の咲笑さんに委託してくださったので、私は病気になったのですけど、就労として、そこの事務所まで行って受付の仕事をさせてもらって、仕事を紹介していただいたということもあります。
それは2年限りということだったので、それが終わってからピアヘルパーの仕事をしています。」