統合失調症と向き合う

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山﨑勝弘さん
山﨑 勝弘さん
(やまざき かつひろ)
40代(収録時)。高校生2年生の時に女性関係で不眠となり、内科を受診する。高校卒業後、自衛隊に入隊するが、症状が悪化し、精神科を受診。自分の病気が統合失調症と分かったのは22歳の時。その後、自衛隊を退職していろいろな職業に就くが長く続かず、現在は障害者の権利を守る活動に参画したり、東京都の精神保健福祉士の初任者研修で講師をしたり、研究施設で研究の手伝いなどをしている。同じ病を持つ妻と二人暮らし。結婚を機に生活保護からの脱却を目指している。
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3診断について
Q.医師から病名は告げられたのでしょうか

「自衛隊を辞めた時点で、診断名はもう分かっていたのでしょうけど、私には告げなかったのですけど、当時で言う(精神)分裂病。でも親は認めなかったですね、私の病気のことを。

それで、医療に結びついたということで、今の病院に通院しながら、リハビリという形のデイケアに通っていたのですけど。それで、デイケアも飽きてくるので。まだ、若かったので、親も働いたほうがいいよということで。ま、自分の息子が精神的な病にかかるということを認められない、認められなかったみたいな…、親自身がね。で、私も『そんなたいした病気じゃないや』みたいな。(精神)分裂病ということを知らされていなかったものですから。ただ、薬の副作用とか、のどが渇いたりとか疲れやすいとかそういうことはありましたけど。

……私が、仕事を続けてチャレンジしてチャレンジしても、結局、半年とか1年で潰れてしまうのですよ。それで自分の病気、病名を知らされていなかったので、今みたいにネットで調べられない。インフォームド・コンセントもなかったですから、当時は。なので図書館に行って、自分で薬の名前を調べて、『ああ、自分が飲んでいる薬は分裂病の薬なのだな』ということが分かって(22歳時)、あ、これは(精神)分裂病だなと自分で受け入れてしまったというか。で、主治医に『私の病名は(精神)分裂病ですか?』と聞いたら、『そうだ』と。」

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