統合失調症と向き合う

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山﨑勝弘さん
山﨑 勝弘さん
(やまざき かつひろ)
40代(収録時)。高校生2年生の時に女性関係で不眠となり、内科を受診する。高校卒業後、自衛隊に入隊するが、症状が悪化し、精神科を受診。自分の病気が統合失調症と分かったのは22歳の時。その後、自衛隊を退職していろいろな職業に就くが長く続かず、現在は障害者の権利を守る活動に参画したり、東京都の精神保健福祉士の初任者研修で講師をしたり、研究施設で研究の手伝いなどをしている。同じ病を持つ妻と二人暮らし。結婚を機に生活保護からの脱却を目指している。
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7周りの人との関係について
Q.結婚されて何年になり、生活をする上で留意していることは?

「(結婚したのは)約1年4〜5か月ぐらい前ですよね。

障害があるから何かしなければいけないという問題ではなくて、夫婦として、お互いに話し合ったり、譲り合うところは譲りあったり、ごく普通の夫婦と同じですね。障害があるとかないとかの問題ではないですよね。」

Q.主治医の対応で良かったと思われることがあれば教えてください

「だまって相手の話を聞く。精神科医というのは、人の話を聞かない医者が多いですよね。基本的に、『今日は、今週は眠れた?薬はよく飲んで…』、もう3分間診療とよく言われますよね。私の主治医は、延々30分・40分話を聞いてくれたので。バーっと先生に自分の溜まっているものを全部先生に出して、それを先生は黙って聞いてくれて。それがなんか、心地良かったというか。

そうですね、早期からインフォームド・コンセント、シェアド・ディシジョン・メイキング(共同意思決定;SDM)、患者本位の治療、そういうことができている先生でしたね。」

シェアド・ディシジョン・メイキング(共同意思決定SDM):当事者と医療スタッフが情報を共有し、利用者の好みや価値観、治療の責任について共に話合い、今後どうするかについて合意していくプロセスのこと。

Q.同じ病の方とのコミュニケーションで留意していることは?

「やはり、あんまり前面に私は出さないで、なるべくみんなで話し合って決めようねという(こと)。なんでも。

あと、そうですね、体調が悪い時はゆっくり休んでね、無理しないでね。お互いに障害というのか、病気というのかがあるので。」

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