「私が飲んでいる薬は、ベンザリンとソメリンとダルメートとレボトミンです。副作用は、多少めまいがあるかな。立ちくらみよりちょっとめまい、ま、メニエル症候群があるので。PZC(ピーゼットシー)を頓服で飲んでいますよね。」
ベンザリン(ニトラゼパム):睡眠導入剤
ソメリン(ハロキサゾラム):睡眠導入剤
ダルメート(フルラゼパム塩酸塩):睡眠導入剤
レボトミン(マレイン酸レボメプロマジン):抗精神病薬
ピーゼットシー(ペルフェナジン):抗精神病薬
「やはり仕事をしている時が一番生き生きとしていたので、仕事をしていて、生き生きしている自分があって。それから、第二の人生ではないですけど、野球で言えば私は今まで先発ピッチャーをずっとやってきたわけですよね。いわゆる、1回から9回まで完封でやってきたピッチャーが、2回とか3回だけ投げるという発想の転換ができたのがピアカウンセラーになった時ですね。
主治医の診断書にも、『当事者活動するようになってから安定してきた』と。ま、多少の波がありましたけど、自分なりにまあ合格点かな。」
「やはりよく寝ることですね。寝ることと食べること。だからこんな(お腹)出ちゃってね。私が病気になる前は49kgだったのです。それが今ではもう体重増加で。血液検査でひっかかっているのは中性脂肪ですね。いや、やはり年が重なるにつれて、食べる量も減ってきていますけど、ここぞという時は食べますけどね。
やはり、自分のクライシスプランがあるわけですよ。危機管理ですよね。クライシスを乗り切るためにどういうふうにしたらいいかということを自分自身で持っていないと……。
自分で『リカバリーフォーラム』(NPO法人コンボ主催)というところに参加して、自分のクライスからの脱却を学んで来ましたけど。やはり自分の中で、自分がいい感じの自分と、悪い時の自分というものもあるわけです。
人それぞれによって、100人いれば100通りのクライシスプランがあるわけです。だからあなたはこうしなさい、こうしなさいというのは良くないのではないかな。私は寝ること、コーヒーを飲むこと、たばこを吸うこと。」
「いや、妻に、そろそろ(喫煙を)やめたほうがいいのではないかと言われていますけど。うーん、たぶんやめられないでしょうね。
まあ、自分なりに、たばこに変わるクライシス(プラン)を作らなきゃいけないなとは思っていますけど。やはり、自分が具合が悪くなった時にどうしたらいいかということを、もう20何年とやっていると分かっているはずなのですけどね。悪い時には悪い時なりの対処の仕方というのは。(それと)やはり自分の経験と医者との信頼関係が大きいですね。
あと地域にいる友人ですとか。私も会を立ち上げたのですけど、その会のメンバーとか。やはり人には言えないことを同じ病を持った者同士が語り合える。この薬良くないよねとか、この薬は効きが良すぎて困るよねとか、そういう当事者にしか分からない会話ができるところが一つの社会資源になるのかなと(思います)。」
「私は、福祉サービスは月1回の訪問看護だけですよね。
処方してもらって薬を飲んで、1か月に1回行って(受診して)、訪問看護が1か月に1回。そこに至るまでには、やはりいろんな苦渋の選択とかいろんなことがありましたけどもね。だから今、夜寝る前1回の薬になりましたけど、そこまでにいくまでのリカバリーストーリーは、語れば3時間・4時間になってしまうので……。
なんか、当事者が当事者の相互作用で薬が減ってきました、私の場合は。ピアスタッフになられる方というのは、薬も減っていくのではないですか?そういう効果があるのではないかなと(思います)。
(自分自身を)客観的に見られるのでしょうね。だから、非常に、当事者活動というのは、他人の面倒を見ているように見えるけど、実は自分も精神状態の安定につながる。だから、周りから見ると、他人の面倒ばかり見ているけどおかしな奴だなと思われるかもしれないけど、自分のためにやっているわけですよね。だからそれを言うと、訪問看護の人にしても精神科医にしても、人間全部依存関係ですよね。
だからそういう障害があるとかないとかではなくて、やはり、『今日、仕事行かなきゃ!』と思うから元気が出るように、私は、障害者の活動をすることによってエネルギーが出る。
私の場合は、この障害者運動が、ちょうど自分の病状の安定になりましたけど、それがすべてではないと思う。人それぞれ良くなっていくカテゴリーというのはあると思うので。あと地域のみんなに支えられているということもありますよね。
仲間もそうですし。やはり、この環境のいいところに住まわせてもらっている。あと妻がいるということもありますし。やはりそういうみんなから助けてもらっているなと……。」