統合失調症と向き合う

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山﨑勝弘さん
山﨑 勝弘さん
(やまざき かつひろ)
40代(収録時)。高校生2年生の時に女性関係で不眠となり、内科を受診する。高校卒業後、自衛隊に入隊するが、症状が悪化し、精神科を受診。自分の病気が統合失調症と分かったのは22歳の時。その後、自衛隊を退職していろいろな職業に就くが長く続かず、現在は障害者の権利を守る活動に参画したり、東京都の精神保健福祉士の初任者研修で講師をしたり、研究施設で研究の手伝いなどをしている。同じ病を持つ妻と二人暮らし。結婚を機に生活保護からの脱却を目指している。
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4仕事について
Q.仕事はどうされたのでしょうか

「婦人服の店員をやったり、シュレッダーの会社でも営業やったり……。ただそれもやはり、病気になる前と病気になった後の感覚は違うのですよ。やはり体が重いというかだるいというか。病気になって薬を飲んで入院してから仕事をするとなるとやはり違うのですよね、薬を飲みながら働くということは。

まあ、婦人服の店員として勤めていたので、女性との関わりも多いので…。まあ、若かったので、いろんな女性とつき合う、交際とかもあったので、そのう、活力源、働かなければデートもできないということもあったので働く、そういうこともあったのですけど。やはり自分では続かないというのが分かってきたのは、違う病院に入院した時なのですけど。平成元年ですね。その時はもうおかしかったですからね。もう幻聴にコントロールされていました。」

Q.幻聴にコントロールされてどうされましたか

「私、日本史とか世界史が好きなので、山梨に行ってしまったのですよね。武田信玄の墓にお参りに。

なんで行ったのか分からないけど。たぶんその当時、NHKの大河ドラマで『風林火山』をやっていた時期ではないかな。武田信玄ですよね。それを見ていた時期で、なんか幻聴と現実の狭間の中で、山梨へ行こう、甲府へ行って、武田信玄公の、ま、今考えてみるとおかしな話なのですけど、当時はそれが、自分の中では現実のことだったので。で、お墓参りに行って、帰って来て。そのまま(精神科)病院に入院と。そこで初めて、精神科病院の恐ろしさとか怖さを知ったというか。」

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