「症状……、発症というか統合失調症の症状が激しく出たのが24歳です。24歳の時は、主に妄想ですね。幻聴は、僕はたぶん無いタイプなのです。妄想が激しくて、就職したばかりだったので、上司に見張られているとか、テレビが自分のこと(を言っているという)誇大妄想、被害妄想が激しかったですね。
受診したのは、僕、学生時代は福岡市内におりましたけど、仕事も福岡市内で、実家が久留米市なのですね。福岡県の久留米市で、実家の近くの病院の精神科を受診しました。
やはり何かおかしい。親も『おかしい』と。明らかにおかしかったので、『ちょっと精神科行かないかんね』という話になって、受診しました。初診です。」
「高校の時は思い当たるところはないのですけど、大学2年生の時に留年が決まったのです。なかなか勉強に身が入らないということで。(留年が)決まった時に、学校が怖くなって教室に入れなかったり…ということ(があった)。
(それ)と、学生時代に福岡市内で一人暮らしをしていたのですけど、元気がいい時は、車で走り回ってあちらこちらで遊んで回って、お酒を飲んでという時期があるかと思ったら、今度はずっと家に引きこもってという時期を繰り返したり。そういう学生だったので、たぶん神経症レベルから、気分の波がある躁うつのレベルまで、そういう前駆症状みたいなものはあったのかなと、今、思い出せば、(そう)思います。」
「僕には何もないです。初診の時は何もないです。薬は出ました。統合失調症の薬が出たと思います。(最初の病院には)24(歳)から5〜6年通ったと思いますね。
転院しています。転院したのは、主治医が病院を移ったので、そこの病院に一緒について行ったという感じですね。そこからまた別のクリニックに移って。その移ったドクターが、沖縄の人だったので、沖縄に戻るということだったので、家の近くのクリニックに移ってから、もう何年前かな、7〜8年前からは一番最初の主治医がまた別のところで開業したので、そちらにまた移りました。だから最初と今の主治医は一緒ですね。」
「いや、変わりました。新しいタイプの統合失調症の薬は全種類飲みましたね。(新薬が)出た時からずっと。リスパダールから始まって、エビリファイまで。今エビリファイですけど、全部飲みました。
発売してからすぐなので、何年前ですかね、10年はならないでしょうけど、7〜8年。リスパダールは副作用が出てすぐダメで、セロクエルもムズムズが止まらなくてダメで、ジプレキサで比較的落ち着いたけど、エビリファイはすごく良いらしいというので、すぐに変えて。(それは)発売と同時にですね。そんな感じでした。
今はエビリファイ1種類ですね。ミリ数は日によって変えますけど、今、だいたい6ミリぐらいかな。多い時で12ミリとか、倍にしたり3倍にしたりはします。今の薬の量は、基本的に先生が出してくれて、許可の範囲内でミリ数は変えると。それ以外に飲んでいる薬は、頓服で、何か月かに1回、レキソタンという抗不安薬を、ちょっと不安感が高まるとかそういう時には飲んだりします。」
リスパダール(リスペリドン):非定型抗精神病薬
セロクエル(フマル酸クエチアピン):非定型抗精神病薬
ジプレキサ(オランザピン):非定型抗精神病薬
エビリファイ(アリピプラゾール):非定型抗精神病薬
レキソタン(ブロマゼパム):抗不安薬
「入院経験は、僕はないのです。24歳で発病して27歳で再発、そういうことはありました。その時は、薬を飲んでいませんでした。飲んでいなかったというか、主治医が、一過性のものだろうということで『薬、飲まんでいいよ』という感じにだんだんなってきて。ちょっと働いた時期があって、それでまた再発をしています。(今は)お薬はずっと飲み続けないといけないと思っていますけど。」