統合失調症と向き合う

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磯田 重行さん
磯田 重行さん
(いそだ しげゆき)
1969年生まれの46歳(取材時)。就職したばかりの24歳のときに発症し、精神科を受診する。27歳で再発し、32歳でピアスタッフとして働くまで家に引きこもる。40歳の時に現在の多機能事業所に勤務しはじめ、施設長として利用者のサポートをしている。ピアスタッフ協会ほか、いろいろな会の立ち上げに関わり、現在も当事者として活動している。
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5いろいろな研究会への参加
Q.WRAPを始めいろいろな研究会に先駆的に関わっていらっしゃいますね

「それはですね、たまたまだと思いますよ。どちらかというと、自分がやりたくてやったというよりも、僕自身が、ピアスタッフになったのも、日本では早い時期ですよね。もう14年前なので早かったのですけど、それからお誘いがあったり。『どっかでしゃべってみらんね』とか、いろんなお誘いというか依頼というか、そういうものはほとんど断ったことがないのですよね。今まで、ほとんど。だからその中でWRAPもやってみたらどうかいなということがあって、たまたま最初だったというだけかなと思います。

性格的に僕は、人前でしゃべるのがもちろん最初から得意だったわけではないし。最初は、講演会を依頼されても原稿を作って全部読んでいましたし。ま、嫌いではなかったのでしょうね。出しゃばりというか(笑い)。」

WRAP(Wellness Recovery Action Plan:元気回復行動プログラム):メアリーエレン・コープランドさんらアメリカの当事者の力で育てられてきている「自分が毎日元気でいるための工夫」を自らプランとしてまとめたもの。トレーニングを受けたファシリテーター(進行役)がプログラムを実践し、参加した当事者が自分のプランを作り上げていく。

Q.ピアスタッフ協会を立ち上げられた理由を教えてください

「ピアスタッフの組織化と交流。やはりピアスタッフは全国に結構いらっしゃるし、重要なポストを任せられているピアスタッフの方もいらっしゃるのだけど、やはり働き方が曖昧だったり、職場で一人だけピアスタッフで孤立していたり。力がある人もそこでうまくいかないということもあったりするので、そういう人を作りたいという気持ちが強かったし。

僕は比較的ピアスタッフが多いところをずっとやってきたので、そういう思いをしたことがないのですけど。それが1つの目的かなぁと思いますね。仕事も確立されていないところがあるので、『これができる』というところを確立するために、まだ動いている途中かなぁと思いますけどね。」

ピアスタッフ協会のホームページ → http://peersociety.jimdo.com/
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