統合失調症と向き合う

体験者の声 医療者・支援者の声 家族の声 私たちの活動紹介 イベント おしらせ
磯田 重行さん
磯田 重行さん
(いそだ しげゆき)
1969年生まれの46歳(取材時)。就職したばかりの24歳のときに発症し、精神科を受診する。27歳で再発し、32歳でピアスタッフとして働くまで家に引きこもる。40歳の時に現在の多機能事業所に勤務しはじめ、施設長として利用者のサポートをしている。ピアスタッフ協会ほか、いろいろな会の立ち上げに関わり、現在も当事者として活動している。
movieImage
<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  >>
4症状の安定について
Q.症状や生活が安定し始めたと思われたのはいつ頃ですか

「安定し始めたということではなくて、32歳から少しずつ負荷を加えてというか、きついことにチャレンジしながら、少しずつできることが増えていった感じはしますね。41〜42(歳)ぐらいまでの間にずっとできることが増えていったという感じがします。

激しい妄想というのは、僕は、結構薬が効いたみたいで、そんなにもう出なかったのです。ただ、その代わり陰性症状みたいな、気力が無くなる、元気が無くなるみたいなことが、辛くて長かったですね。働き始めても、そういうことが長かったかなぁと思いますね。」

Q.外に向かって歩み始められるようになるには時間がかかるものなのでしょうか

「そこは、時間かかる人が多いでしょうけど、うちの『ピアつばめ』に、もう一人、統合失調症のピアスタッフいるのですけど、彼は早かった。1年か2年でもう就職できたりしているのですよね。ガッと悪くなって、案外、良くなるのも早いっていうタイプもあるのではないかな。人それぞれかなぁと思いますね。僕は結構長くかかりました。その陰性症状というか、元気がない時期が長かったし、きつかったなと思います。」

Q.症状が悪化しないように気をつけていることはありますか

「症状というか、体に出ることに関しては、まず睡眠ですね。普段短くなったりすると、まとめて休める時間を作ったり。あと、体のコリがひどいのですね。腰痛、肩コリがひどい。その時はマッサージに行くと、ずいぶん寝れるようになったりですね。そういうことのケアはしています。

自分の病気に関して気をつけていることは、ほとんどないですね。生活上はさっき言ったような、睡眠のことだったり…。食事というのはあまり気をつけきれないのですけど。仕事する上では、もう管理者だし、セーブするとかそういうことはしていないですね。」

<< 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  >>