統合失調症と向き合う

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山下 加奈子さん
山下 加奈子さん
(やました かなこ)
1968年生まれの47歳(収録時)。高校2年生(17歳)の時に体調を崩す。入院の経験は8回。40歳の時に統合失調症と告げられる。症状が安定したのは7〜8年前頃。いくつかの職種に就いていたが、8年前に地域活動支援センターI型のピアスタッフとなり、現在は(就労継続支援)B型作業所で週4日働いている。精神保健福祉士の資格取得を目指している。
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2精神科受診の経緯について
Q.精神科を受診しようと思われた時に出た症状は?

「17歳の時なのですけれども、もともと小さい頃からあまり寝られなかったのですが、ずーっとやはり眠れなくて。あとは被害妄想。例えば、誰かに見張られているとか……。眠れないのと、そういう被害妄想があって、初めはそんな感じです。

初めて17歳、高校2年生の時にそういう風になったのは、私、推薦で高校に入ったのです。推薦入学ですね、それが辛かったのと、友情関係とか…、その頃思春期ですので、いろんなことが同時に来て悩んでしまって、それから眠れなくなったりしました。

両親も、どこに連れていっていいか分からなくて、悩んで、いつも通っていた内科のお医者さんの所に行ったら、『うつ病やろー、明日、(病院を)紹介しよう』と言われました。小さい頃からいつも通っている内科の先生の所で紹介状を書いていただいて、いったんは(家に)帰ったのですけど、眠れないものですから、部屋の中を歩き回って、もう苦しくなってですね。

それで、父が奄美大島出身なのですが、おばに電話したら、『(T)病院に行ってみたら』と言われて、その場ですぐ両親と車で行ったのです。夜勤の先生がとても素敵な先生で、朝までずっと私の話を聞いてくれるのですね。で、朝になる時にその先生が、F病院にということで、朝、父と母と一緒に行ったら、F病院の先生に、『うちでは診られないから、A病院に行ってください』と言われて、その足でA病院に行きました。そしたら、『入院です』と言われて、それから(鍵を)カシャんと。それが17歳の時ですね。

(A病院は)精神科の病院です。鍵もガチャンとされて、ベッドに。やはり体重もなかったですし、『点滴を打ちましょう』と言われたのですが、私暴れてしまって。というのはそのA病院が何か怖くて。17歳、ちょうど30年前ですよね。私、何かとても怖くて、『ここ、刑務所ですか?』とか聞いて、暴れたのですよね。それで抑制されて、手足、足首をベッドに縛られて、点滴をされたのがすごくショックでした。両親も、その時、面会謝絶と言われたのです。」

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