「(17歳時は)『心因反応』ですね。21歳2回目の時は、何も、私の記憶では告げられていないというか、病名自体は。そのあと外来クリニックに来た時に『非定型精神病』、40歳の時に今のドクターに『統合失調症』と。
(それまでは)あまり病名を聞いても、教えてくれないことが多かったのですね。後付けでというか、年金をいただいているので、症状を書くのに病名がとかいうので、私もそういう病名を知りましたし、統合失調症が精神分裂病だとか、今は分かりますけれども。『病名をあまり気にしなくていい』と言われたのですよね。(病気は)そのまま受け止めるしかないな、と。」
「そうですね、分からないことはネットとかで調べて。でも情報が多すぎて、やはり自分で分からないこともありますし。なかなか人には……。やはりどうしても親兄弟までで、親戚にも病気のことは言ってはいけないし、17歳から40歳までずっとそれできたから。
やっとオープンにできた。福岡って、すごく人情にも厚いし、私もここを歩いて周りのところで生まれた時からずっと育っていますから、とてもいい街だし、大好きだからここにいるのですけど、とても人情に厚い分、反対に偏見とかもやはりまだあって…。だから病気のことを言ったら、結婚とか仕事とかにも影響するし、あえて言わないほうがいいよと、ずっと言われてきているので、言っちゃいけない病気だなというの(思い)もありましたので。
でも、遠回りをしているけれども、こんな風にお話できるようになるまで元気になったというのは、やはり地元の、周りの人達に助けていただいたからかなと思っています。」
「私、結構いっぱい飲んでいて、書いてきたのですけど……。
私はエビリファイを試したけどだめだったのです。セロクエル中心のお薬です。あとは副作用止めにアキネトン、胃薬もちょっと飲んでいますし、便秘があるので、漢方の防風通聖散(ボウフウツウショウサン)とかいろいろ併せもって飲んでいます。
(副作用は)やはり喉がものすごく渇くのですね。正直、今も。あとはなんでしょう、最近はあまり副作用的なものにも我慢できるようになったので、副作用が出ても、『しょうがない、我慢しなきゃ』というのがあるので、だいぶ良くはなっているかなぁと思いますけど。」
エビリファイ錠(アリピプラゾール:非定型抗精神病薬)
セロクエル(フマル酸クエチアピン):非定型抗精神病薬
アキネトン(ビペリデン塩酸塩):抗パーキンソン薬
防風通聖散(ボウフウツウショウサン):漢方薬。便秘に効果あり。
(これらの他に、炭酸リチウム(気分安定薬)、テプレノンカプセル(胃粘膜保護)、フルニトラゼパム錠(睡眠導入薬)、マグミット錠(便秘薬)、リウマトレックスカプセル(関節リウマチ治療薬)、セレコックス錠(関節リウマチ治療薬)、プレドニゾロン錠(副腎皮質ホルモン))
「まだありますよ。やはり被害妄想は相変わらず多くて。被害妄想も最初悪いものだと思っていたのですけど、そんなに悪いものでもなくて。私、いろいろ空想したり想像したりすることとあまり変わらないかなぁと思って、それは自分の中では、今は別にあまり気にしない、気にしないというか気にならないというか。
例えば、カメラマンの人が来て、自分がずっと撮られているとか…。よくみんなで『あるよね』と言うのは、テレビを見ていて、自分の事を言われているとか、ラジオを聴いていて自分の事を言われているみたいとか、そういうことはありますけどね。」
「お薬もずーっと合っているわけではなくて、長く飲んでいると、やはりいろいろ変わってくるので、その辺のこととか……。
あと今、ニュースでもよく見るのですけど、お薬をいっぱいもらい過ぎている人も多いし、私もそうなのですけど、余っていたりするのですよね。みんなに聞いても余っているから、やはりそこらへんをもっときちんと、本当に必要な人に必要なお薬が行くような形とか。あとやはり病気のことを知るとか学ぶとか、そういうのが大事だなぁとは思っています。
保健所に3か月に1回。それはスタッフだけですけれども、(セミナーなどが)あったり、勉強会みたいな、お薬のことを知ろうとかいうものもみなさん受けていたり。全員が全員ではないですけれども。割と、みなさんも、ここに来られている方は本当に安定していますし、薬は大事だよというので、『飲みたくないんだよな』という人がいたら、『やっぱ飲んだほうがいいんじゃない』という感じで言われるので、そういう情報はとても大事でありがたいかなと思っています。」