「中学3年生の時から、進路のほうで、高校受験はなかったのですけれども、大学進学で、自分は美大に行きたかったのですけれども、(親から)反対されたりいろんなことがあって、中3の時になかなか眠れなかったのです。
でも今思うとその時からちょっと悩んでいたのかなとは思うのですけれども。『眠れないぐらいたいしたことないや』と思って放っておいたら、高1から『みんなに嫌われてるんじゃないか』とか、みんなから悪口が聞こえるような気がして……。
今思うと『何でそんなに』と思うのですけど、本当に周りの人が怖くなってしまって、みんなが自分のことを嫌っているのではないかとか、すごく思って。で、悪口もすごく幻聴で聞こえていたので、自分すごく、いろんな人からいつも悪口を言われていると、そんな感じで。で、カウンセラーさんとかにそんな話をしたのですけど、『いじめられているのかな』みたいに誤解されてしまったみたいで。知らない人から見たら、(そういう)話を聞いたら、その程度だったのかなと思うのですけど。
もっと進むと、本当にもう、そういう次元ではなくなってしまって。休み時間にだけ悪口を言われているような気がしたのが、授業中も言われているのではないかとか、寝ている時も、本当に1日3時間ぐらいしか、寝ようと思っても脳が興奮してしまって眠れなくて。で、起きている時はずっと悪口を言われているみたいな感じで、ほんとにもう絶えず、自分の中で、いろんな所から声が聞こえてくるという感じだったので、もう本当に騒がしい状態でした。
それと、結構街歩きが好きで、いろんな街に行くのですけど、街に行っても、全然知らない街の通りかかった人とかから、『この人知ってる』みたいにいろいろ言われたりしている気がして。『本当に全然知らない人なのにどうして知ってるんだろう』みたいな感じで。最終的には、もっといってしまうと、この人に殺されてしまうのではないか、この人刃物を持っているのではないかとか……。
で、高2の時に、先生がいろいろ気づいてくださって、保健室に連れていってくださって。そこからもう学校には通っていないのですけれども。そのあとで通信制の高校にまた入り直して、で今、専門学校に通っているという感じです。
(受診は)すごく苦労しまして、最初はクリニックに通っていたのですけれども、やはりクリニックでは診きれないということになったのです。でもどこの病院もなかなか受け入れてくれなくて。電話をしても、『うちはちょっと……』という感じで。それで困って、今の病院に急患でかかったのですけれども。そしたらそこの方が、『急患で来てくれたから』と言って受けてくださって、そこからずっとそこの病院に通っています。総合病院です。」
「校医さんがたまたま(その)クリニックで働いていまして、最初はそこで。病院にかかる時も、なかなか受け入れ先がなくて……。そしたら校医さんが、私が診るのでクリニックに来てくださいという形で、保健室に連れていっていただいた次の日にクリニックを受診しました。
自分の場合は結構緊急性というか駆け込む感じだったので、たぶん予約して行ったりとかだったら大丈夫だったと思うのですけど、『とにかく今すぐかからないと』という感じだと(受け入れ先が)なかなかないみたいですね。
(症状が)激しいというか、とにかく全然寝られていなかった、もう何年も寝られていなかったので、とりあえず睡眠薬ぐらい出してもらいたいと親も思っていましたし。あと、結構、歩くのも、自分の意志で歩くというより、『こっち歩いて。こっち歩いて』みたいに命令されて歩いてしまう感じだったので、とにかく早く(病院に)かかったほうがいいということで、そうなりました。」