「病気になって治療するまでというのが、24時間声が聞こえてしまうともう自分の中で混乱してしまって、理解できていなかったし、今、何が起きているのかということがよく分かっていなかったのですけど。いちばん辛かったのは治療につながってからの数年間がいちばん辛くて……。
治療するとやはりちゃんと治療するので、ドクターストップで学校に通えなくなったり……。学校がすごく大好きだったので、大好きな学校に通えなくなってしまうし、24時間親と一緒にいないといけないしという感じで、自分の人生を歩めていないなという気持ちになってしまって。
学校に行っている頃は、学校に通って勉強して、自分の人生を歩めているなと思えていたのですけど、やはり休養、とにかく休むことと言われて。自分はすごく休むのが苦手というか、結構いろんなことをやりたいほうなので、『もう何もしちゃだめ』という最初の数年間が、食べて寝て、とにかく刺激を避けて、何も聞こえないようにしなければだめだよという時がいちばん辛かったです。
(その期間は)必要だったと思います。たぶんもし、例えば3年間とかあったとして、その時に入院中とかも含めて、本当に食べて寝るだけだよという感じで、お医者さんも、『とにかく人ともなるべく会わないで休んで。今まで頑張ってきたんだから休まなきゃダメだよ』と言われたのです。その時は本当にそれが辛くて、アルバイトもしたいし学校にも行きたいし、やりたいこといっぱいあるしと思ったのですけど。
たぶんその数年間がなかったら、今こんなに自分が頑張れていないなと思うので。やはり学校に行ったり、アルバイトしたりすると、自分が休みたいと思ってもやはりバイト先とか学校の課題とかで、頑張らされてしまうので、今はたぶん休むことはできないと思うので、学校に通っている限りは。それなので、その数年間の充電があったから、今、自分は頑張れているのではないかなと思います。」
「いっぱいあります。1つ2つですか?1つは、入院中に友達が手紙をくれたのが嬉しかったです。一緒に入院していて、病棟が閉鎖する時に、『みんなもう退院だよー』と一気に出されたのですけど、一部の人は別の病棟に移って、ほとんどの人は退院になったのですけど。その時にみんなで手紙を書きあったのがすごくいい想い出です。
持っています(笑)。たまに読み返すと、『ああ、あの時なんか頑張っていたんだな』と思って。でも、自分も頑張っていたけど、その手紙を読むと、その子も一所懸命頑張っていたのだなと、今は元気でやっているかなぁと思います。
他には、そうですね、もっと軽い話になってしまうのですけど。食べ物を一緒に食べる友達ができて、たまぁに一緒に食べ物を食べる目的で会って。その子がすごくいろんなお店を知っていて、いろんな食べ物を知っているので、『予算いくらぐらいでこんなものが食べたい』と言うと連れて行ってくれて、今でもそれは続いています。すごく楽しいです。」