8就労について
Q.障害をお持ちの方が働けるとしたら、どのようなことが必要だと思いますか
「もし、自分が働くとしたら……、やはり、社会に求めることというよりは、自分が、『いつも分かってくれない』とずっと思っていたのですね、26年間とまではいかないですけど。自分を誰も分かってくれないと結構早い段階で思ってしまっていた、だから社会に分かってもらうことを求めていたのですけど、最近は違うなと思い始めて。自分が分かってもらう努力をしないで、社会に分かってもらおうなんて都合が良すぎるなと思って……。
授業の中で先生にプレゼンテーションしたら、『なんか里奈ちゃんはね、主観が強すぎるんだよぉ。モノ作りは、私は圧倒的に共感だと思っている』と言われて、その時に、『あ、そっか、自分は共感してもらえるようなモノを作ってこなかったな』と思って。別にそれが悪いというわけではないのですけど、もし分かってもらいたいのだったら、やはり自分も分かってもらう努力をしなければいけないし。
でも、自分が分かってもらう努力をするためには、やはり自分は結構マイペースなのですけど、人のことを分かろうとしないで、人から分かってもらおうと思うのはいけないなと思って。まずは自分が人のことをもっと分かってあげられるようにならなければいけないなと。だから病気になる前は、社会にばかり求めていたのが、最近になって、あ、違かったなと。自分が何も与えないで、求めるのはおかしいなというふうに思っています。」