「退院してから高校に入り直して、卒業して、そのあとでグループホームに入りました。何年後かな?1年・2年とかそんな感じだと思います。
やはり親と距離が近すぎるのが課題で。親もすごく心配性だし、子どもが病気だといろいろ心配してしまって、(何も)やらせてくれないみたいなところがあったのですけど。自分はアルバイトもしたいし、学校にも行きたいしという感じですが、親は『まだ早いんじゃない』という感じだったので、親と一緒にいたら何も挑戦できないかなあと思って、グループホームに入りたいと言って。
友達がグループホームに住んでいて、そこが結構オープンな感じで、いつでも遊びに来ていいよという感じで。そこの世話人さんともすごく仲良くなったので、『グループホームってこんなにいいところなんだ』と思って。それでグループホームを知って、じゃ、自分も入ったら、その友達みたいになれるかなあという期待があって、グループホームを探したのですけど全然知らなかったので、保健所にまずは電話して、探しました。
(入ったグループホームは)男性が4人、女性が3人入れる部屋、個室がそれぞれありまして。鍵がかけられて、個室の寮みたいな感じ。1階が作業所で、障害者の方がご飯を作って出していて。2階が男性の住む部屋で、3階が女性の住む部屋になっていまして、世話人室が2階にあって、交流室が3階にあるという感じです。
マンションみたいな、3階建てのビルみたいな感じです。とりあえずワンフロアぶち抜きみたいな感じで、広くあるのですけど、そこに部屋が3つあって、鍵がかけられるのですけど、結構広くて、ベッドも置けるしタンスも置けるみたいな感じで、すごく居心地が良かったです。
保健所にまで行って探して、自分の選択でグループホームに入れたので、そこから自分の中で自信がついたというか……。病気になってからずっと親のお伺いを立てていたのが、自分で初めて人生の選択ができたかなという気持ちがあって、そこから徐々に落ち着いてきたという感じです。」
「(グループホームには)去年(2015年)の5月まで、3年間住んでいました。だけど、学校に通う時に、病気の方々と住んでいると、夜中に音を立ててしまったりで寝れなくなったりしてしまうので、ちょっと居づらくなって……。自分で睡眠とかしっかり取って通いたいなあと思って、1年間実家に帰って。だけど実家でもやはり親とぶつかってしまうので、去年の(学校の)1年目の終わり辺りはおばあちゃん家に居候していて。で、春休みに、そのおばあちゃん家から一人暮らしの家に引っ越して。で、今、(学校の)2年目からは一人暮らしをして通っています。
(家族には)もう感謝しかないですね。すごく一人暮らしは居心地がいいし、おばあちゃん家にも実家にも近いので、すぐ帰れるので。どうしても家にいて行き詰まってしまって、『課題がもうだめ』とか思うと、ちょっと帰れるし。ずっと親に怒っていたのですけど、一人暮らしをするようになって、感謝するようになったかな?ということはあります。
自分はすごく親離れしていなかったなと思うのですけど、親のほうも自分が別に暮らすようになって、母親が主婦だったのがアルバイトをしだしたり。距離が離れて住んでいると、結構、親も時間ができるみたいで、友達と会ってくるとか、今日はアルバイトに行ってくるとか、お互いに自分の生活ができているのではないかなと思います。」