「就職をなんとかできたのですけれども、どうしても被害妄想的になってしまうので、人間関係に行き詰まったり、朝、やはり起きられなくなってしまって。で、結局何回も短期間で職を変えて転々としていましたので、『ちょっとこれは』と思って、精神科にもいろいろな所に、その後も転々と行きました。
何か所だろ。結構1回きりというのもあるのですけれども、7〜8か所ぐらいは行っていると思います。精神科の先生自体から、『別に通うほどじゃないんじゃないか』とか言われてしまったり……。
そうですね、(薬は)処方されてはいました。精神安定剤だったと思いますね。イライラとか、叫び出しちゃうとか、あと親とぶつかり合ってしまうとか、そういったものが全然良くならないで。カウンセリングにも行っていたのですけれども、だめでした。」
「しっかりと(病院に)通うようになったのは、25歳前後だと思うのですけれども、診断されたのは、30歳前後でした。でも、統合失調症と分かったのはあとで、ずいぶん経ってから、診断書を見てそう書いてあって、びっくりして分かりました。(それまでは)たぶん言われていないとは思うのですけども。
母もびっくりして……。そういう病気ではないかなとは思っていなかったので、びっくりしました。『精神的に不安定なだけなのかな』と、勝手に思っていました。
いや、最初は認めたくないという気持ちがいっぱいありました。そのあと、やはりだんだん、飲んでいる薬もそうだし、入院もしたりしたので、だんだんだんだん受け入れられるようになっていきました。あと周りの知り合った当事者の方に統合失調症の方も結構いたので、『あ、そうなんだなあ』と思いました。
(その方々は)病院で通院している時に知り合ったり、病院のデイケアとか当事者会とか、作業所で知り合いました。」