統合失調症と向き合う

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ちあきさん
ちあきさん
1971年生まれの44歳(収録時)。中学生の頃に兆候が出て、高校入学直後に引きこもりとなり、中退し、精神科を受診する。大検を取得し、通信制大学に入学。卒業後、就職するが長く続かず職を転々とする。現在は、週1~2回作業所や地域生活支援センターに通っている。通院は3週間に1回。現在は、グループホームで一人暮らし。
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11周りの人との関係について
Q.医療者の対応で嫌だなと思ったことはありますか

「入院中に、一部の看護師さんから、子ども扱いをされているなぁとは思いました。(私は30歳代)なのですけど、対応がちょっと子ども扱いなのかなと思ったりしたこともあります。(その気持ちを)やはり言えないですね。大事にはされたいですけども、子ども扱いとは違うと思いますね。

やはり自分を尊重してくれた時に、『ああ良かったな』と思いますね。お薬のこととかも、先生が私の意思も聞いてくださるので、それは尊重してくれているなあと思います。言葉尻とか姿勢とかで分かりますね。」

Q.ご家族がしてくれたことで嬉しかったことは?

「そうですねえ、あまり動いてくれる家族ではないので、逆にそれが自分から動くことを養ってくれたと思いたいです。」

Q.当事者の方とのコミュニケーションで役に立ったことは?

「やはり自分以外の病気の方がどう暮らしているのかというのが、すごく分かるので、そういう面ではすごくありがたいと思っています。いろいろな方がいると思います。そうですね、『朝起きられないよねえ』とか『薬、どんなのを飲んでいるの?』とか、そういったことが勉強になります。」

Q.友人と遊びに行くことは?

「そうですね、(友人は)そんなに数はいないけれども、います。例えば、ランチを食べたり……。発散できる部分もあるし、満員電車に乗るのがすごく苦手なのでそういう疲れとか人混みの疲れとかがあります。」

Q.病気や障害をもつことで偏見や差別を感じたことがありますか

「あります。ご近所さんの態度が、まあ、本当か分からないですけど、『ちょっと違うかなあ』と思った時はあります。実家にいる時もありましたし、今住んでいるホームでもあります。うーん……『やっぱり病気の人なんだな』と見られているのかなと……。」

Q.社会の偏見や差別が解消できるために必要なことは?

「やはり、そうですね、ありのままの自分を見てもらうしかないのかなと思っています。

ただ生きているだけで、振る舞いとかで解ってもらえる部分もあるし。逆に、積極的に、『自分はこうなんですよ』というような体験を話すことで、今みたいな体験を話すことで、少し理解していただけるのかなぁとは思います。

ただねえ、あまりいいことばかりでもないので……、難しいですね。常に気は張っていますね。だからゴミを出すだけでも、もう緊張しまくっていますので。」

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